三代目❤夢小説 『NAOTO編63』
2019.01.31 23:00
まりあは直人の首に手を絡ませ、その想いに答えようとした。
キスを交わしながら、直人の手が柔らかな膨らみに触れようとした瞬間だった。
キュッと閉じたまりあの瞳から涙が伝った。
直人はハッと我に返った。
アイツから早くまりあを解放してあげたい。
でも、急ぐ必要はないんじゃないか?
キチンと話をつけて、アイツとの関係を清算してから…
違うな。それじゃ、俺主体の考え方だ。
後ろめたさで泣いて、俺を受け入れようとするよりも…
まりあが心から笑って、俺に身を任せる決心がつくその日まで…
笑って待つくらいの心の広さを持つべきなんじゃないか?
動きが止まった直人の顔を見て、まりあが声を出した。
「…なおちゃん?」
「ごめん…性急過ぎるね」
「まりあの気持ちも考えないで…」
「泣かせてごめんね」
直人はまりあの体を起こして、頭をヨシヨシと撫でた。
「俺、近くのコンビニで時間潰してくるからさ、ゆっくりお風呂入るといいよ」
「私…」
「初恋の人がいきなり狼に変身するようじゃ、カッコつかないね」
「私が泣いたから…」
「後ろめたさを感じながら、身を任せて欲しくないんだ」
「……」
「愛し合う時は…笑っていて欲しい」
直人のiPhoneが鳴った。
ベッドから立ち上がり、電話に出た。
「あ、直己?悪りぃ!すぐに掛け直すから」
ベッドの上にちょこんと座っているまりあに声を掛けた。
「着替えるから、もいっかい目を閉じててね」
「…待ってね」
まりあは近くに置いてあったバスタオルで顔を隠した。
すぐに合図があった。
「ありがと!もういいよ。じゃあゆっくりお風呂入って、出てきたらLINEしてね」
直人は私服姿でiPhoneと財布を手に取り、部屋を出て行った。
つづく