更年期障害は存在しない
更年期障害だけでに関わらず
本当はどんな病気も存在しないのです。
ただその症状があるだけで
そこにラベルをつけるから
問題として浮き彫りになってくるもの。
大前提として
それら起こる症状を”悪”とみなさないこと。
年齢を重ねるごとに障害があるとすれば、
未来は不安と絶望しかないし
歳をとりたくないと思ってしまうのも
仕方ないかもしれません。
私は20歳頃のとき、
将来健康に不安をもちたくないし
そこにお金や時間をかけたくないと思い
自分の身体を使って探求してきました。
更年期障害に悩む人の指導も多く経験し、
私自身もその対象となる年齢になり
健康とは何かという辿り着いた答えに確信をもっています。
身体のことは身体だけでは解決しない。
もちろん身体は衰えるのでケアは必要ですが、
不安や怖れからする対策と
衰えることを受け入れた上で労る気持ちで
対策することでは全く違う結果になるのです。
世間はこういった不安や怖れをもとに
人々を行動に駆り立ててくるので、
簡単にマインドをのっとられないためにも
日々自分の思考や感情を整えることが大切です。
更年期障害でいえば、
ホルモンバランスの変化によって
起こるものとされていますが、
これは更年期に限った話ではありません。
ストレスに満ちた現代では
年齢や性別問わず健康に悩まされている人が
増え続けていますし、
根本的な解決がされていないことも事実です。
だからこそ、
更年期障害を”悪”とせず、
また乗り越えるべき”障害”ともとらえずに
自分と向き合ってみてほしいのです。
身体は人生をあらわしています。
症状が強く現れているならば、
それまでの生き方でどこか無理をしていなかったか?
身体のことを切り離し、
自分の心に耳を傾けて
湧き上がるもの全てを受け止めてみてください。
本当はこうしたかったと思うこと、
しなければよかったと思うこと、
今やりたいと思っていること、
後悔や悲しみ、罪悪感や怒りが
湧き上がってくるかもしれません。
これは決して
自分と人生を否定するものではなく、
今まで目を背けてきた部分に光を当て
ここから先の人生を明るくする大事なプロセスです。
我慢や抑圧してきたことすらも
”悪”ではなく、
ただそれを納得しきれないまま
選択してきたのだと認めることが
本当の意味で乗り越えることになるのです。
自分の中での葛藤が
ホルモンバランスを乱すこと、
人生の半ばに起こる障害は
自分と人生を再構築するチャンスです。
この時期に
不安や焦りから対処すると
その症状はいつか落ち着きを見せますが、
その先にあるのは奴隷の人生です。
痛みを認め受け入れた人は
存在しない障害を全く違う視点でとらえ
自分を大切にする人生へとシフトします。
更年期障害は
人生の主導権を取り戻すためにあるといっても
過言ではありません。
主体的に生きる人は
年齢を重ねることに怖れがなく
いつでも自分を楽しむことができる
成熟した人生を送っています。
Hatsumi/Bodymaster