「憲政秩序の危機」今川首相へ、野党からの忠告
「自衛隊は違憲状態」という発言を撤回した今川首相。その発言について、最大野党・統合民主党の龍金文代表とその最側近である後宮代表代行に取材を行った。
後宮代表代行は首相が発言を撤回したことについて、「言語道断だ。国家の基本たる憲法において、しかも国防の分野で誤った言説を流布しながら、一言謝っただけで済むと思わないでほしい」と深刻に問題視した。その上で、「とにかく、この撤回によって協議に乗るための一番のハードルは消えた。我々も今の憲法が最良だと思っているわけではなく、今川総理が何らかの具体的なけじめを約束するなどの条件が満たされれば、今川政権における改憲、与野党合意の下の改憲へと進むだろう」と首相自身の「ケジメ」を求め、その上で改憲についての合意を引き受ける可能性について言及した。
中央党の離脱者・引退者が相次いでいることについて、「今川代表及び党幹部がビジョンを示す能力に全く欠けているからだ。いくら図体が大きくとも、波に流されているだけの戦艦に乗り続けたい人は少ないだろう。中央党の責任というのは、党の新しい世代が主導して、このような党の状況を変革し、真に空想国会の議論をリードしていける政党にすることだ」と語り、今川執行部が政策を積極的に示さなかったこと、党内の世代交代が欠如してることなどを挙げた。
野党第一党の役割は「次の与党になること」と至ってシンプルな答えで、統合民主党による政権交代への短くも本気度や覚悟が伺える発言となった。
龍金文代表も首相の自衛隊解釈が二転三転していることについて、「全くもっておかしい。国家を二分するようなセンシティブな憲法を改正しようとしているのにも関わらず、その張本人が自衛隊に対する解釈が曖昧なのはあり得ないこと。そのような人物が憲法を改正すること自体非常に危険で、憲政秩序の危機すら感じる」と首相の態度を強い言葉で非難した。
その上で「今まで今川政権で出された9条改憲案は2度も否決されたのに一切のケジメもなく、易々と3度目の改憲に踏み切ろうとしていること自体、国民が全く納得しない。3度目に通したいのであれば、今川氏が首相職を退くことや衆議院を解散し、国民に信を問うなど何かしらのケジメをつけるべき。手放しで3度目の改憲などあり得ない」と首相の進退にも言及した。
野党第一党の役割として龍代表は、「与党に危機感をもたらす存在」と与党への対抗心を露わにした。
「3度目の正直」と題し、3度目の憲法9条改正を目指す今川内閣。
しかし自衛隊に対する解釈の二転三転、その後の発言撤回など、首相自らのオウンゴールで内閣は窮地に追い込まれている。連日の野党からの厳しい追求が続く中、今川内閣は巻き返しをはかれるか。