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全国翻訳ミステリー読書会

【終了】【復活】福岡翻訳ミステリー読書会のご案内

2025.03.28 06:25

長らく中断しておりました福岡翻訳ミステリー読書会ですが、ようやく5月に復活いたします。今回の課題書はデニス・ボック『オリンピア』(越前敏弥訳 北烏山編集室)です。ミステリじゃなくてごめんなさい。

『オリンピア』とはどんな話なのか。訳者あとがきからちょっとだけ引用します。

『オリンピア』は、一九三六年のベルリン・オリンピックを起点に、七二年のミュンヘン、七六年のモントリオール、そして九二年のバルセロナまでのオリンピックを背景として、三代にわたるアスリート一家の歴史を描いた物語である。そんなふうに書くと、トレーニングの苦労や激しい試合を通じての登場人物の成長を中心としたさわやかな物語、もしくは涙と感動の物語が頭に浮かびそうだが、この作品はそういうものとはまったく異なり、そもそもスポーツそのものの描写もオリンピック自体の描写もほとんどない。ひたすら描かれるのは、三代にわたってオリンピックに無名選手としてかかわったドイツ系カナダ人一家のひとりひとりが日常生活で体験した苦悩であり、挫折であり、悪夢であり、そして救済である。
『オリンピア』刊行|越前敏弥 Toshiya Echizen(オフィス翻訳百景)より引用

越前さんがまだ翻訳家として本格的な活動を始めるよりも前に、原著を読んで惚れ込んだという本作。いくつもの出版社に企画を持ち込んで、ようやく一昨年12月に刊行されたという作品です。ミステリではありませんけど、さまざまな海外ミステリを翻訳されてきた翻訳家が惚れた非ミステリ小説とはいったいどのような作品なのか。ぜひみなさんとともに味わいたいと考えています。当日は『オリンピア』訳者の越前敏弥さんにもご参加いただきます。サインもしていただけると思いますよ!



今回は読書会に引き続き「翻訳者や読書通が語る おすすめの海外作品はこれだ!」というイベントを、同じく本のあるところajiroにて開催いたします。イベントの詳細はajiroのチケット販売ページをご覧ください。現地観覧(アーカイブ視聴URL付)とオンラインでの観覧が選べます。どちらかひとつでもいいんですが、できれば両方ご参加いただけると、関係者一同小躍りして喜びます。読書会と本イベントを続けてご参加いただけますが、それぞれに申し込みが必要になりますのでご注意ください。



読書会、イベントともに席数が多くありません。お申し込みはお早めにお願いいたします。
久しぶりにみなさまとお会いできるのを楽しみにしております。


福岡翻訳ミステリー読書会
世話人 大木雄一郎