『笈の小文』を巡る 鳴海 14 笠覆寺(笠寺観音)千鳥塚・暁台塚
2025.04.02 21:00
芭蕉の『笈の小文』を巡る旅。
笠覆寺(笠寺観音)の続きです。
こちらが笠寺観音の千鳥塚。
星崎の闇を見よとや啼く千鳥 芭蕉
千鳥塚といえば、
千句塚公園にもありました。こちらには句が刻まれてない、いわゆる翁塚です。
こちらの千鳥塚は句碑になっており、
享保十四年(1729年)冬、
最古の芭蕉句碑といわれています。
側面や裏面も文字が刻まれていますが、よく見えません。
こちらは西門のそば。
暁台塚があります。
天明期に活躍した俳人加藤暁台の句碑です。
碑面は風化して薄れてしまい、まったく文字が読めません。
さむ空やただ暁の峰の松 暁台
この塚は暁台の弟子、井上士朗が享和3年(1803年)春に建てたもの。
春雨塚、千鳥塚、暁台塚と尾張俳壇の歴史の厚みを感じさせてくれます。
つづきはまた明日。
どうぞ良き一日をお過ごしください。