1月28日 北谷町→うるま市[海中道路/平安座島、宮城島、伊計島]→嘉手納町[道の駅 かでな](78km)
今日は絶好のドライブ日和。
かねてから、天気が良い日に「海中道路」を走ろうと決めていたので、満を持して実行に移すことに。
海中道路とは、うるま市にある勝連半島から平安座島を結ぶ5.2 kmの道路のこと。
この沖縄本島と島々を結ぶ細いラインが海中道路。
沖縄本島と離島とを結ぶ堤防上に造られたこの道路は、海の中を走り抜けるような爽快感が味わえると人気に。
今、沖縄のシンボルロードとして、沖縄人(ウチナンチュ)一押しのスポットとなっている。
長い海中道路を通って最初に辿り着くのは平安座島。
島の北側には巨大な石油タンクがいくつも立ち並ぶ「沖縄石油基地」がある。
グーグルアースで検索すると、こんな感じ。
島内に整然と石油タンクが並んでいることがわかる。
戦後、ここに備蓄された石油を輸送するために、海中道路が造られたそうだ。
レジャー目的ではなかったんですね。
平安座島の次にあるのは宮城島。
当初は、この地に石油基地が作られる予定であったが、住民の反対にあって頓挫。
この島ではレジャー施設の建設も住民の反対で白紙となっている。
昔から天然の湧き水が出て、農作物がよく育つ土地であるだけに、農業の伝統を継承してゆこうという、気骨ある島民が多いようである。主力はサトウキビと紅芋だそうだ。
次なる伊計島へは、紅の伊計大橋を渡る。
島に入ってすぐのビーチサイドには駐車場がある。
車を止めて休憩していると、ビーチから英語のラジオ放送が聞こえてきた。
伊計島は本当から10kmほど離れた沖合にあり、地元の人からは「イチハナリ(もっとも離れた島)」と呼ばれているそう。
ネット情報によると、人口300人余り、サトウキビ、葉タバコなどの農業と漁業が産業の中心という伊計島は、約25年前に沖縄県が茨城県から黄金芋の苗を3つほど譲り受け県内3カ所に移植。
その結果、伊計島の土壌が最も適していることがわかり、黄金芋の栽培が本格化し、伊計島は黄金芋の産地となったそうである。
魅力のない県No.1となってしまっている我らが茨城県。
でも、こんなところでお役に立っていたとは。
実家で取得した住民票と車庫証明だけの俄か住民の身ながら、ちょっと嬉しい。
通りすがりの畑では、水はけを良くするためか、一番下に大きめの石、その上に砂利といった方法で土地改良をしている。
そこに植えられているのは「ガジュマル」か?
KYがいろいろネットで検索してみたところ、これはガジュマルの中でも最も人気の高い「パンダ・ガジュマル」ではないか、ということに。
ガジュマルは、森の精霊「キジムナー」が宿る木とされ大切にされており、「多幸の樹」とも呼ばれている。花言葉は「健康」だそうである。
我々は伊計島「イチハナリ(もっとも離れた島)」の先端まで行こうとしたが、畑の先はリゾート施設の敷地になっているようで立ち入り禁止。
仕方なくUターンして、元来た道を戻る。
海中道路の途中には、琉球王国時代からマーラン船という木造船をかたどった「海の駅 あやはし館」が顔をのぞかせている。
この辺りの海に面した駐車場から対岸を眺める。
辺野古までは見えそうもないが、おそらくその手前の金武町か宜野座村辺りの海岸だろう。
しばらく車窓から海を眺め、心地よい風に吹かれる。
夕方近くになったので、車を走らせ嘉手納基地隣にある道の駅「かでな」へと向かう。
この建物の向こう側は、嘉手納基地。
今日は、この基地の隣で一晩を過ごす。