あらためてAI時代に考える〝政治家とコメンテーターの資質〟
執筆者:Pyon
年明けからAIに関係する特集を多く見かける様になっています。
今朝のサンデーモーニング(TBS番組・関口宏司会)でも番組の終わりの〝風をよむ〟のコーナーで、米国ウーバーの進出で仕事を奪われることに対して、イギリスのタクシードライバーの面々が約ひと月に渡るストライキを実施中の報道から、『AIが変える世界』と題して、AIに関する内容が紹介されました。
その中身は、〝今後10年〜20年後にアメリカの職種の47%が自動化される可能性がある〟と、2013年にオックスフォード大学が発表した論文の紹介をきっかけにして、レジ係やホテルのフロント係、そしてまさにタクシーの運転手等々、いくつかの業種が紹介されていました。
前回の記事でも書いた様に、残念ながらどんなに抵抗をしてみても、科学の進歩に伴う改革からは逃れることは出来そうにありません。
しかし今の社会システムでは、テクノロジーの発展に伴い仕事を奪われる労働者に対して、その受け皿が確保されていない状況です。
今回のイギリスのタクシー運転手の方々のように、結集された力でストライキ等の強いアピールで国(の政治)に対して主張が出来る方々はまだ国も〝何とかしないとマズイな〟となって、それら目立ってアピール出来た業種の処遇・対応、対策は進められるかもしれません。
しかし、いまこのイギリスのタクシー運転手の事例は何か対岸の火の様に、日本で報道されてもそれこそタクシー運転手の方以外にはリアルに感じられることはないかと思いますが、日本でもこれと同じことは直ぐにでもやって来る訳です。
そんな特集を見ていつも思うことは、これからの時代はますます、より今まで以上に〝政治家〟と〝コメンテーター〟(コメンテーター=それらの方々がテレビを見る多くの一般の人に少なからず影響を与えるオピニオンリーダーとなる立場の人たち)の方々の〝風をよめる力〟に期待しなければならない訳ですがどうしても力量不足感が否めなく憂慮してしまいます。
これも致し方ないことなのも理解してはいます。
が、しかし、テレビに出て多くの一般大衆に〝自分の考え〟を発信出来る立場である以上、発言する中身にはある程度の知識や最新までは求めませんが〝いまどこまでAI技術は進んでいるのかの情報〟を捉えた上で発言して欲しいなと思う次第です。
特定の政治家やコメンテーターをこの場であえて非難するつもりはないですが、全般的にそんなことを感じさせられるコメンテーターが多ございますので…
そうなんです。
これからの時代は、まさに
〝政治的判断の優劣〟が本当にジャッジされてきます。
政治家の方たち、テレビで発言出来る立場の方たちには、〝これから先に起こり得ることに対して先んじて打っておかなければならないこと〟に対して本当に〝風をよみ〟、一般の人びとを導いて行ってもらいたいです。
少なくとも政治家は〝時代の先を読み、これから起こり得るであろう問題に一般大衆より先に気づき、手を打って行ける人〟であることを〝期待して〟我々一般大衆に選ばれた方々だと思いますので…
これからの時代は、本当に〝風をよめる人〟を政治家に選ばないと、私たちはより混乱しますよ。
テレビ番組を見て憂慮したことを記事にしました。
次回はいよいよ前回記事で前振りした〝壮大な秘密〟の一片に斬り込んで行きます。
よろしくお願い致します。
次回の記事へと続きます。
未来が見えるね研究所 研究員 Pyon