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24時間にプラスする【108時間目】

2019.02.03 11:56

108日目。

今日は本日の営業でお客様に言われ、自分的にどうしても落とし込んでおきたいことがあったので、記事にしてみます。

今日

「本当に、本当に、ありがとう」


と泣きながら言われました。

髪を切って。


事情があり別のところでカットすることになったお客様、その時失敗され、とてもショックを受け、モヤモヤの日々。

身体的な事情ですぐに動くことができずずっと悩み続けていたそうです。

どうにか治せないかと事情を言われ、カットしました。

顔まわりを切り終え、雰囲気が変わるとカット途中に何度も何度もありがとうと言われました。


美容師という仕事はお客様からありがとうって言われる職業だと思いますし、本当にいい仕事だなぁっと感じ直した日でもありました。

すごいほっこり話なんですっていう話は僕と飲んだ時に聞いてください。笑


今日は

このブログ的な観点でこの話をしたいと思います。


そんな変化をだしたっていうカットはどんなカットか。

僕が一体何やったかっていう話です。

色々ありますが一番効果的な部分でいうと、

顔まわりの角とった

です。


前下がりに短じかく切られていて、顔まわりは顎ライン。

角度が急で、後ろはだいぶすっきりされたスタイルでした。


(事情で写真撮るのは控えました)


とにかくおばさんくさくていやだ。と

本当、王道前下がり!って感じで切られ、スッカスカになっていました。


お客様は前下がりでも、前下がりの「ひし形」のシルエットが好きでいつもそうしていました。


スカスカとか、後ろが短すぎる


というのは置いといて、僕が一番注目したのは

ウエイトのバランスです。

もともとは赤いほうで、ただ前下がりで切っているだけで

顔まわりは顎で止まっているのですが、タイトなシルエットでペタッとしています。


僕がやってあげたいのは黄色い方の、リップラインでウエイトのくるひし形スタイルです。

どちらも同じ顎あたりで毛先が収まっていても全く印象が変わります。


長さや、量感はもう変化できないので、ウエイトのバランスで変化をつけ、おばさん臭い前下がりを変えます。

ここでキーワードになるのが





です。

最初は中央で分かれていた髪を

下の図のように、ヘビーサイドの方に髪を持っていくようにしてトップに高さをつくります。

そうすることによってハチがしまって見えるので小顔に見えます。


アンダー部分はRシェイプでしっかりうちに入るようにし、ポテッという重さを出します。


それに対して、顔まわりだけ、レイヤーを入れます。

前髪から耳前くらい顔まわりの髪のみレイヤーが入ることによって、重さを作った毛先、全体のフォルムを崩さないまま顔まわりに動きが出ます。(外ハネでもよくやるレイヤーです。ブログリンク貼っときます)


これがあるのとないので、その髪型の印象は180度変わります。


前下がりの場合、ふわっとひし形かわいいフォルム系が好きな方にはこれがあるととってもいいと思います。


ヘビーサイド、ライトサイドのバランスの変更
Rシェイプによる毛先の重さ復活
顔まわりのレイヤー

この三つを主軸に変化をつけただけで

いやでいやで仕方なかった短すぎるショートヘアが

「これだったら仕事に行けます!」

という髪型に変化できました。


お客様の要望をしっかり聞かない伝えないで、単純な作業だけで切り終えてしまった前の美容師さんが一番ひどいと思いますが

技術的な問題の他に僕が話を聞いていて一番原因かと思うこと。

それは

「伝えない」


ということです。


あーはいはいわかりました

なんて

言って今からどうなるのか

どういうスタイルを目指すのか


それを伝えてない為、お互いのイメージがずれまくって

最悪!なんてことになるわけです。


僕はカットした時ではなく、カットした後を大事に仕事をしています。

それは24時間にプラスするという自分のテーマに沿っていきたいからです。


単純な前下がりでスカスカでもみあげの毛もピローんってなっていて、この状態でカットしたら

「その後」がどうなるか…

想像したらやれることはあると思います。


もし

そのやれることがわからないとしたら

それは簡単なレイヤーや、骨格分けのカットで解決できます。


今日はサロンワークでとても印象が強かったので書いてみました。


是非試してやってみてください。