約5か月で100種類のせんべいを食べて、忘れていた過去を思い出した。
「RICE SHIFT」プロジェクトチームのマサです。
昨年の夏頃から、世の中にどんな「せんべい」があるのだろうかと食べ始めました。
そして気づいたら、100種類以上の「せんべい」を食べていました。
コンビニせんべいにハマる
短期間でたくさんの種類を食べられたのは、コンビニのおかげです。
今や「せんべい」も、スナック菓子並みに新商品がどんどん発売されており、セブン、ローソン、ファミマを渡り歩けば、常に新しい「せんべい」に出会います。
コンビニにおける「せんべい」は、スマホ時代に手が汚れないお菓子として見直されつつあるのかもしれません。
さらに、コンビニで売っているものは50g前後の食べきりサイズのパッケージ。手軽に色々な味を試せるので助かります。スーパーなどで売っている「せんべい」は、大きな袋に入っているので、食べきるまでに時間がかかり手軽に買えません。
ぬれせんべいにハマる
以前は、「ぬれせんべい」に対してあまりよいイメージは持っていなかったのですが、「東京せんべいガールズコラボレーション」のイベントで、「ぬれせんべい」のポテンシャルを知り、それ以来普通に食べるようになりました。
コンビニでも、食べきりサイズの「ぬれせんべい」が売られる時代です。
「ぬれせんべい」は味が濃いので、食べすぎ注意なんですが、ハマりますね。
薄味の「ぬれせんべい」があったら、他の食材と色々組み合わせてみたいです。
そして、驚いたのがこの「ぬれおどり」。なんと! “生もの”扱いなので日持ちせず、非常に柔らかい。食べた人はみんな驚いていました。
三真のせんべいにハマる
千葉の株式会社三真というメーカーが製造・販売している「あられ」や「せんべい」を、コンビニに限らずあちこちで見かけます。
目を引くパッケージなので、見かけたことがある人も多いと思います。
上記は、ほんの一部ですが、ちょっとレトロなデザインだったり、ゆるゆるのデザインが特徴です。商品名もいわゆるせんべい屋さんらしくなく、店頭でつい手にとってしまうネーミング力があります。
また、「せんべい」としては画期的だと思うのですが、中身が見えないパッケージデザインを採用している商品が多い、という点も大きな特徴となっています。
亀田製菓、岩塚製菓、三幸製菓にハマる
日本のせんべいメーカーのシェアは、亀田製菓、岩塚製菓、三幸製菓の3社が上位を占めており、特に亀田製菓は、約30%ものシェアを誇っています。
大手スーパーやコンビニチェーンで、毎日のように発売される商品の多くが、この3社からのものです。
亀田製菓といえば、柿の種やハッピーターン。それらの「期間限定の味」が毎週のように市場に投入されています。
パッケージに「期間限定」と書かれていると、今度見たときには売ってないのではないかと思い、とりあえず買っておこうかと思ってしまいます。
まるでスナック菓子のような「せんべい」にハマる
忙しい現代人は硬い食事をあまり取らなくなってしまいました。コンビニのパンコーナーには、硬いパンは売っていません。お弁当やお惣菜も、柔らかくて早く食べられるものがほとんどです。
一般的に硬いイメージのある「せんべい」よりも、ポテトチップスなどのスナック菓子が好まれるのもそうした食習慣の変化なのかもしれません。
どこのコンビニでも、スナック菓子に比べて、せんべいコーナーは小さい。
そんな中、従来の“硬い”せんべいのイメージを覆すような「せんべい」が登場しています。もはや、「せんべい」とスナック菓子の境界線はなくなりつつあるのかもしれません。
ボーダレス社会はせんべい業界にも押し寄せているようです。
亀田の柿の種が、「ピーナッツ」というこだわりを手放すことで、オープンイノベーションに走っている(?)ように、「せんべい」もこれまでにはない相手とのコラボレーションが必要な時代なのでしょう。
古代米煎餅にハマる
天乃屋の「こわれ古代米煎餅」というのが、近所のセブンに時々売っています。これが何度食べても美味しいので、見かけたら必ず買って食べています。
薄味であることとザクザク食べられる食感が最高にマッチしてて、そしてなぜか体に良さそうな見た目も気に入っています。
この米粒がくっついているような「せんべい」のことを、「米つぶせんべい」と呼ぶようです。知りませんでした。
揚げ餅にハマる
年末から揚げ餅にハマっています。そのきっかけとなったのはこれ。
これはニューヨークのお土産でもらったものですが、非常にシンプルな塩味で、カリカリ硬くて美味しいのです。
この海外土産の揚げ餅を食べている時に、昔、母親が鏡餅を割って揚げ餅を作ってくれたことを思い出しました。
ちょうど今くらいの時期だと思います。そんな過去のことはすっかり忘れていたのですが、あの味は今でも舌が覚えています。母が作る揚げ餅は、この海外土産のように、硬くてカリカリと美味しかった。
手作りなので中には歯が立たないほど硬い芯が残っているものがあったり、しょうゆ味でしたが、味のとても濃いところや薄いところがあったのを覚えています。
よくよく考えてみると、自分はそんな「母の揚げ餅」が好きだったのです。
記憶の中にある「母の揚げ餅」をもう一度食べることは今となっては叶いませんが、「硬い揚げ餅をもっと食べたい!」と思わせてくれたのが、ニューヨーク土産だったというのが実に面白いです。
「母の揚げ餅」はしょうゆ味でしたが、塩味も美味しい。それから、硬くて美味しい揚げ餅を探す日々が始まりました。
そして、コンビニで見つけたのが、亀田製菓の「堅ぶつ」。
まさかと思うほど、ニューヨーク土産の「MOCHI RICE NUGGETS」にそっくり。味付けは異なりますが、形と食感はほぼ同じなのでは?(亀田製菓のOEM?)
これ以外にも、出先のスーパーなどで、硬そうな揚げ餅を見つけては買っています。
自分がまさか、揚げ餅をここまで好きだったとは、この歳になるまで気づかなかったので本当にビックリ。
小学生の頃に何を食べていたかが、その後の食の好みに大きく影響していることを改めて感じる出来事でした。
最後に
コンビニに続々と投入される「新しい味」を中心に食べているにも関わらず、沢山の「せんべい」を食べているうちに、素材自体が美味しい「せんべい」をもっと食べてみたいと思うようになりました。
「せんべい」を買う際に、パッケージ裏に印刷されている原材料の欄を必ずチェックするのですが、コンビニ向けにつくられた「せんべい」はたいていその数が多い。
原材料の数が少ない「せんべい」を見つけると、ちょっとテンションが上がります。味のごまかしが効かないので、味に期待しちゃいますから。
それから、沢山の「せんべい」をただ食べているだけじゃなく、写真におさめてコメント付きでSNSに投稿するという行為をしているせいか、自分が特に美味しいと思った「せんべい」の味は舌がちゃんと覚えているようで、写真をみると思い出します。
まさに、記憶にはインプットとアウトプットが大事ということですね。