パクり?引用?パーフェクトマンデー2『絶対無敵ライジンオー』
ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば指摘していくパーフェクトマンデー。
第2回目は『ゲームボーイクソゲー番付』に掲載されている『絶対無敵ライジンオー』を取り扱います。
『ゲームボーイ クソゲー番付 (マイウェイムック)』(Amazon)
本の中身については、皆さんがすでに所有していることを前提に進めていくので、あえて引用として文章を掲載することは致しませんけど、本文を読むと大体こんな感じで文章が構成されています。
「原作概要」
「自機が弱い」
「敵がワンパターン」
「コンティニューとセーブなし」
「スタッフが6名」
さて、ここでネットを検索して一つのサイトを見つけました。
絶対無敵ライジンオー - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ
このページの「問題点」の項目をコピペして、上記の項目に色を付けてみると、このような感じになりました。
これだけだとちょっと足りないので、同じページの「概要」と「余談」から次の項目を追加する必要があります。
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「コンティニュー、パスワードは存在しない。」
「スタッフロールから、本作はアドバイザー1人、デザイナー1人、プログラマー1人、音楽担当1人、スペシャルサンクスの2人の僅か6人で制作された事が分かる。」
「2時間やって1エリアもクリアーできなかった」
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黄色く塗った部分に追加部分をつけ足して若干入れ替えを行うと、こんな感じになります。
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「原作通り、剣王、鳳王、獣王を使い分けられる、ピンチになったら合体してライジンオーになる事が出来る」
「こちらの接近攻撃は異様に攻撃判定が小さい上に、本当にダメージを与えているのかと疑いたくなるほど攻撃力が低いので全く使えない」「シールドは」「敵に投げつけて使う」
「敵キャラは左右に動きつつ、時折ジャンプを交えながら飛び道具を出してくるという思考ルーチンのものが大半」「どんな攻撃を喰らっても耐久力メモリが1減るだけ」「作業ゲー」
「2時間やって1エリアもクリアーできなかった」「コンティニュー、パスワードは存在しない。」「スタッフロールから、本作はアドバイザー1人、デザイナー1人、プログラマー1人、音楽担当1人、スペシャルサンクスの2人の僅か6人で制作された事が分かる。」
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すでに書籍を持っている方は、ぜひ『絶対無敵ライジンオー』のページの文章と比較してみてください。
なんとなく似た文章になったと思いませんか?
というか、ゲームボーイの開発がスタッフ6人って、当時としてはそれほど珍しいことではないような気がするんですけどね。
ボクが開発に関わっている『ドラえもん あるけあるけラビリンス』は、ディレクターがプランナーとグラフィックを兼任していて、プログラマーとサウンドが一人ずつで、マップデザインをボクが担当していたため、スタッフ4人でしたし。
まぁ、デバッグは当時の部内全員でやっていたので、スペシャルサンクスを含めるともう少し人数が増えると思いますけど、小規模なゲームボーイのゲームの開発だったら、6人だから完成度が低いという主張は何とも納得いかないなぁ。
まぁ、その主張の部分こそ、『ゲームボーイクソゲー番付』側の原稿のオリジナリティーなので、その部分だけはライターのオリジナル文章と言えなくもないのですが。
「ゲームカタログ」の文章を書かれている方がこのページの原稿を書かれているのであれば問題ないんですけど、さて、この原稿を書かれたのはどなたなのでしょうか?
『ゲームボーイ クソゲー番付 (マイウェイムック)』(Amazon)
奥付を見ると、「執筆・編集協力」には、「ファミコン芸人フジタ」「高樹康平」「巴里一郎」「酒缶」「ジャンヤー宇都」「小島チューリップ」とあります。
ボクが書いた原稿ではなく、フジタさんも外して問題ないと思います。
あと、QBQの編集の影響は可能性として残しておきます。
『絶対無敵ライジンオー』については、Wikipediaの「絶対無敵ライジンオー」のページを確認してみるとゲームの項目に細かい説明があり、そこには出典として「株式会社QBQ編 『ゲームボーイクソゲー番付』マイウェイ出版発行、2017年。ISBN 9784865117790 p43」と記載されていますので、そこに書いてある内容と先ほど指摘した内容を比較してみると、何が起きているか把握できると思います。
そして、こういうゲーム情報ロンダリングがこっそりと少しずつ起こされていることに多くの方が早く気付くことを望んでおります。
そうそう、「ゲームカタログ」の「タスマニア物語」のページを見ていたら、BGMの項目にゲームボーイクソゲー番付」からの引用が掲載されていました。
タスマニア物語 - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ
このまま何も指摘しないままで時間が進むと、引用の記述がないままにネットの文章とコピペ文章が混ざり合ってしまう可能性も考えられるため、細かく指摘し続けなくてはいけないと改めて実感しました。
今後も、ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば、どんどん取り扱って数を増やしていこうと思っています。
パクりか引用かたまたま似てしまったか、実際のところはわかりませんけど、沢山集めることで、何が起こっているか具体的なことが見えてくるはずなので、新しい検証内容が見つかった際には月曜日に報告させていただきます。