抽象化した知識を転用する
2019.02.05 17:48
全力塾での学習指導では、ノートの取り方をこのように行っています。
今までは、「抽象化」を中心に説明してきました。
「抽象化」のゾーンには、
「共通点」・「違い」・「因果関係」・「具体例」
を書くようにしています。
では、一番右の「転用」のゾーンでは何を書くのか?
具体的に中2数学の「合同の証明」で説明していきたいと思います。
今週のウォーミングアップテストでは、
このような問題を出題しました。
合同の証明を「抽象化」してみると
ただ、この問題のポイントは
この長さが等しいことをどのように説明していくか。
このように、基本的な三角形の合同の証明は等しいところを3つ挙げる。
そのときに「仮定」や「定義」、「性質」を活用します。
しかし、それだけでは説明できない問題があります。
それは、「等式」を使って等しいところを示す問題。
このような問題は他にもあります。
例えば、
この問題は、学校のワークの応用問題のページでもよく登場します。
この問題でもポイントになるのは、
この問題も先ほどとの「共通点」を「転用」することができます。
問題の解き方を覚えるのではなく、問題の共通点を探す感覚。
この感覚が勉強では重要になります。
当然、練習も必要です。ただ、その練習も目的が、
「『抽象化』できることはないか」
を探すようになること。
そして、他の問題に「転用」する。
学力が上がっていくイメージは、
このように、大きくなっていく、というイメージよりも
このように、つなぎ合わせていくようなイメージだと考えています。
このような考え方は、「転用」するという行動から生まれていきます