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2019.02.05 16:53

 飛行機が離陸する時に進む滑走路って、結構長い。飛行機が動き出して、いざ離陸かと思いきや、延々と滑走路を走り続ける。やっとの思いで離陸すると、たまにほんの少し揺れて、風に煽られて、やっと雲の上を突き抜ける。そうして空の旅を楽しんだあと、着陸のための滑走路を見つけたら、雲をくぐり、慣れ親しんだ地面へと着陸する。


 防弾少年団って、飛行機みたいだ。


 防弾少年団がついにグラミーへ足を踏み入れる。


 寝起き眼でこの一報を見てすぐに思い出したのは、ゆんぎさんがおちゃめな顔をしながら言った「Go to Grammy」の言葉だった。いままで数々の目標を口にして、それを実行してきたゆんぎさん。あなたがその言葉を発した瞬間、わたしは驚くほど冷静に、すんなりと、「ああ、彼らはグラミーにも行くんだな」と思ったのをよく覚えている。

 防弾少年団は目標を着実に達成してきた。自分たちが達成できそうな目標だけを据えて、甘んじているというわけではない。血と汗と涙がにじむほどの努力をいくつもいくつも重ねて、彼らの力で、途方もない夢だったものを全部もぎ取ってきたのだ。そんな彼らが新たな目標を口にするということは、即ちその目標を達成するためにまた新たな努力を重ねていくことの宣言だとわたしは思っている。

 今回はプレゼンターとしてグラミーの地に立つ彼ら。次は何かの賞にノミネートされ、そして受賞するあなたたちを想像する。きっとあなたたちならできる。そう思う。

 スーパーボウルのハーフタイムショーでのパフォーマンスだって、夢ではなくなるかもしれない。夢から目標へ、目標から、「今」という現実になるかもしれない。あなたたちを見ていると本気でそう思うし、そうなったとしてももう驚かない。


 防弾少年団がひとつ夢や目標を叶える度に思う。彼らが次に見据えるものはなんなのだろうか、と。次へ次へと求めることは彼らにとって重荷になるのかもしれない、と、ゆんぎさんがAMAsの日シャワーを浴びながら涙を零した話を聞いてから思うようになった。どこまで飛んでいくのか、どこまでいけばいいのか、いつ墜落してしまうのか、何もわからなくて怖かった彼らのことを考えるといたたまれない。もしかしたらその気持ちは今も多少あるのかもしれない。でも、「墜落は怖いけれど、みんなと一緒に着陸するのは怖くない」という言葉のとおり、着陸の瞬間を見届けることができたらわたしは本望だ。だから、彼らがそろそろ着陸しようと思ったのならば、その選択をわたしはしっかりと受け入れる。まだまだ違う景色を見に飛び続けたいと思うのであれば、わたしも一緒にその景色を見に行きたい。心からそう思う。


「新しい夢を探させてくれて、本当にありがとうございます」

 ジョングクくんのこの言葉がすごくすごく嬉しかった。すごくすごく、胸に染み渡った。新しい夢を探すこと、それはすごく難しいこと。人にとって、たったひとつの夢を叶えることすらとても難しい。わたしも、自分の夢を叶えるどころか、夢を見つけることすらままならない。だけど彼らは違う。ひとつひとつ夢を叶えて、また新たな夢を探しに羽ばたく。そんな彼らにわたしも夢を抱いている。わたしの夢を託している。彼らが夢を叶えることが、わたしの夢のひとつになっている。


 防弾少年団のみんなに言いたいことがたくさんある。

 いつも新しい夢を探してくれてありがとう。夢を叶える姿を見せてくれてありがとう。その姿がわたしたちにとって何よりも強い力になっていること、知っていてほしい。

 わたしたちのリーダーでいてくれてありがとう。わたしたちが抱いた葛藤、希望、絶望、全部背負い込んで声をあげてくれて、わたしたちができないことを代わりにしてくれてありがとう。

 いつも隣に寄り添わせてくれて、一緒にいろんな景色を見せてくれてありがとう。あなたたちに出会えたおかげで、それまでわたしが見ることのなかった景色を、経験を、たくさん積むことができている。わたしの視野を広げてくれてありがとう。


 あなたたちとなら、わたしまでどこへでも飛んでいけそうな気がしているの。いろんな空を、いろんな景色を見ていたい。だからこれからも精一杯腕を広げて、安心して羽ばたいていってほしい。


 あなたたちの滑走路には、いつだってわたしたちがいる。