神話に出るほど美しいアネモネ

驚くほど綺麗な紫色をしているこのお花はアネモネです。

1月下旬ごろから咲き始めるお花で色の種類も豊富です。見ると春の訪れを感じられ、私の特に好きなお花です。画像のような八重咲きのふんわりしたものもあります。

実はこのアネモネ、ギリシャ神話に登場します！美少年アドニスの血からアネモネが生まれたそうです。

またアネモネという名前はギリシャ語で風を意味する「anemos」からついています。なぜ風なのかというと・・・アネモネの種には長い毛がついていて、羽のように風に乗って空を種が舞うからのようです。素敵なネーミングですね。実はアネモネは、まだギリシャ神話に関係をしていて、なんと風とも関係があるんです！

アネモネは花の女神フローラの侍女でした。女神フローラの夫で西風の神ゼピュロスが、アネモネに恋をしてしまいます。妻のフローラは当然いい気がしませんので、アネモネを追放してしまいます。夫のゼピュロスは、愛しいアネモネをそばに置くために、花に変えたと伝えられています。

西風の神が恋したアネモネ、美少年の血から生まれたアネモネ・・・どちらも美しさと切なさ、はかなさがありますね。

アネモネは太陽を好みます。水捌けのいい土で育てるといいですよ。初心者でも育てやすいです。神話に登場するほど、美しく、そして古くから人との関わりがあります。その美しさをお庭で楽しんでみませんか。