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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

2019年度神奈川県公立高校志願変更締切時倍率を見て思うこと

2019.02.06 11:56


志願変更が締め切られ、倍率が出ましたね。


これで、ただ一つはっきりしたことがあります。それは、



もう倍率を気にしなくていいということ。



いくら気にしても、もう倍率は変わりませんからね。志望校の受検者数やら倍率を確認したら、あとはその受検生たちの中で一番高い点数を取るんだという意気込みで頑張るのみです。悲観しても憂いても、もう何も変わりません。


というわけで、念の為お伝えしておくと、志望校の倍率を確認した受検生の方は、ここで引き返して勉強に集中していただいてもかまいません。ここからは、倍率についての個人的な考えをつらつらと述べていくだけのゾーンになります。


あ、だけど、もしも受検生の方がこの記事を覗いていたら、一言だけお伝えさせてください。


あなたは、ここから、まだまだ伸びます。


ここからは、これまでのあなたの頑張りが、一番芽を出す時期です。


今まで培ってきた知識と知識が繋がり出し、「あ、なるほど」「おお、わかった」が増え、わからなかった問題がわかるようになり、なんとなくわかっていた問題がもっとスッキリ早く解けるようになります。問題を解くたび、あなたはぐんぐんぐんぐん成長していくことでしょう。


今、ここからが、あなたの一番の伸び時。だから、どうか手を止めないで。


足じゃなく、手と頭を使って、過去最高の自分に、出会いにいきましょう。


心から、応援しています。




2019年度倍率を見て思ったこと 全体編



それでは、少し余談気味に、来年度以降のことも考えながら、今回の倍率を見た感想を述べていきたいと思います。ちなみに、志願変更前の倍率についてはこちら。


その志願者倍率からの変動を見ると、予想通り、全体的に高かったところは落ち着き、低かったところは上がったという印象ですね。まぁ、そりゃそうなりますよね。


もちろん学校自体の魅力によるところもありますが、倍率の全体傾向から見ると、1.4を越えると「高倍率」ということで志願者変更が出やすく、逆に1.2台までは志願変更時に増えてくる可能性が高いといえそうです。


それを踏まえると、志願者倍率が1.4以上だったけれど志願変更がそんなになかった高校は本当の意味での「人気校」で、志願者倍率が1.1以下だったけれどそこからあんまり増えなかった高校は「魅力が(伝わってい)ない高校」といえそうですね。


今年度は、定員割れの高校が今までにないぐらい多かったといいます。


別に定員割れが駄目というわけではありませんが、もしもそれが不人気ということであるなら、各高校には「魅力ある高校づくり」、そして「その魅力を伝えること」にもう少し注力してほしいものです。なんて偉そうに言ってみましたが、実際どうしたらいいかは僕もぼんやりです。ちょっと今度考えてみよう。いっそ定員を減らして、もっと専門分野に特化してもいいかもしれませんね。


では次に、一つずつの高校やグループを見ていきましょう。



2019年度倍率を見て思ったこと 個別編



まずは学力向上進学重点校の4校。各々志願者変更期間で数字を落としましたが、横浜翠嵐以外(湘南柏陽厚木)は昨年同時期よりも高倍率。今年も熾烈な戦いになりそうです。


志願者倍率の時に、「どうした!?」となっていた平塚江南も、倍率が少し上がりました。43名増えたので、増えた分だけ落ちる子がいるということですね。ただ、昨年から比べるとかなりの低倍率です。3年間の推移から神奈川県に多い隔年現象と捉えることもできますが、やっぱり今年は共通特色検査の影響が大きそうですね。上位からだけでなく、もしかしたら鎌倉や北陵からも少し流れたかな。


こちらも注目の横浜国際バカロレアは、少し倍率を上げました。同じ学校内での変更もあったのかもしれません。初年度ということであんまり参考にならないところはありますが、来年度以降もっともっと倍率が上昇していくコースだと思います。話を聞いた感じや他のバカロレアコースの事例を見るに、実質それだけの価値があると個人的には感じています。


続いて、湘南地域を。こちらは一校ずつ見ていきましょう。志願者倍率→志願変更後の倍率と上がり下がりを載せています。来年度以降の参考になりそうな情報もちょっとだけ付け加えておきます。


湘南 1.82→1.72 ↓

定員が358名に対して志願者は圧巻の617名。さすが昨年の人気ベスト2ですね。ここから国私立組が抜け、0.05倍程度の変動はあるでしょう。それでも最難関には変わりなし。特色検査ではどんな出題がされるのか、注目です。湘南高校らしい特色検査問題を県教委が作成するのかどうか。


鎌倉 1.47→1.42 ↓

定員は318名。一クラス減の影響はあれど、やっぱり強い。生徒にもオススメしやすい高校です。来年度以降、特色検査が実施される予定ということで、さらなるレベルアップもあるかな。


茅ヶ崎北陵 1.59→1.42 ↓

定員は278名。倍率は鎌倉と同じで、両雄並び立つ感がありますね。ま、志望人数は違うんですが。圧倒的なロケーションを持つ鎌倉に対して、良いとはいえない立地で奮闘する茅ヶ崎北陵。なんだかしっかり真面目という印象があって、僕は好きです。実際に通う子達を見ていてもコツコツ頑張れる頑張り屋さんが多い印象。


大船 1.15→1.23 ↑

定員は、398名。近年、七里ヶ浜や藤沢西といった元気系の高校が人気という中で、大きな坂を登り向かう真面目系筆頭の大船高校は苦戦しておりますが、良い学校であることは間違いないです。現在SOFTSの筆頭イメージなんですけど、今後どうなるでしょうか。とりあえず昨年の倍率は超え、来年度へ弾みはついたかな。


七里ガ浜 1.25→1.29 ↑

定員は、398名。昨年のこの地域で2番目の志願者を集めた七里ヶ浜としては、少し低めの志願者倍率でしたが、やっぱり上がりましたね。高倍率だった座間などからの流動もあったそうです。日本一のロケーション(海と、神奈川県で最も駅から近い立地)を持つ人気校ですからね。志望校が決まっていない中1生や中2生によく「見てこい」と伝える公立高校です。


藤沢西 1.56→1.46 ↓

定員は、318名。昨年より一クラス増ですが、安定の人気ですね。新校舎はもちろん、その湘南地域っぽい雰囲気も魅力の一つでしょうか。SOFTSのトップを狙う勢い。


湘南台 1.05→1.17 ↑

定員は278名。昨年の定員割れスレスレは回避。「真面目で厳しい」イメージが先行していますが、日本一のマーチングがあったり、川沿いののどかな風景があったりで個人的にはお気に入りの学校です。ここは藤沢よりも横浜地域からの流動が多いんですよね。今年はどうなんでしょう。


鶴嶺 0.99→1.09   ↑

定員は383名。まさかの定員割れだった鶴嶺が、なんとか面目躍如…とはまだいえないか。留学生も多く、「国際派」という強みがあるんですけどね。国際の専門学科が横浜商業(2.09倍)市立橘(1.21倍)横浜国際(1.38倍)と人気なのであやかりたいですよね。数年前から校則が少し厳しくなり、行事が減っていることも関係あるんでしょうか。ちなみに、校門の雰囲気もCMで使われるぐらい素敵です。来年度はこの反動でぐっと倍率が上がりそうな予感。小田急沿線からの交通事情がもっと良くなると志望する子がもっと増えると思います。


茅ヶ崎 1.41→1.27 ↓

定員は、278名。安定の人気が少し落ち着きましたね。僕の大好きな行事ナイトハイクを実施する、インクルーシブ教育を推進する伝統校。定員が少なめだから、倍率が安定しやすいのかも。うん、湘南台がこっちを見ている気がします。


深沢 1.56→1.39 ↓

定員は238名。定員自体は少なめですが、これでも昨年より1クラス増やしたんです。それでこの高倍率はお見事。立地が立地だけに、地元層が多いんでしょうか。HPなど見ていると交通手段としてあんまりモノレールを推していない気がするんですが、どうなんでしょう。あとはもしかしたらアニメ効果


藤沢清流 1.30→1.31 ↑

定員は318名。こちらもクラス増しました。それでも高倍率。単位制普通科で昨年も1.39と高倍率でしたが、隔年現象の波をはねのけた形です。同じ単位制の藤沢総合と少し差がつきましたね。普通科の強み、進学実績などの差でしょうか。指定校推薦枠も安定していますしね。


藤沢総合 1.03→1.04 ↑

定員は278名。一昨年、昨年と高倍率だったのですが、今年は少し苦戦?厳しい言葉で言えば、どっちつかずの総合科が、普通科と専門学科の波に飲み込まれた形でしょうか。少しずつ上ってきていたレベルも少し落ち着くかな。


茅ヶ崎西浜 1.13→1.12 ↓

定員は398名。定員が多い中で、例年以上の倍率を叩き出しましたね。2007年から「ICT利活用教育重点校」に選定され、他校に先駆けてスタディサプリ活用などに力を入れてきました。今年度の説明会などでもそこを推していましたね。どちらかといえば勉強が苦手な層が集まる中で、そういった取り組みが生徒たちにどう影響を与えていくのか、注目しています。


寒川 0.82→0.88 ↑

定員は358名。定員割れが続きます。いっそ、定員を減らして余ったクラスで超少人数授業をやったり、生徒たちが興味をもつような最新の設備を導入したりと、新しい試みを始めてみるのはどうでしょう。


藤沢工科 0.90→0.91 ↑

定員は238名。こちらも定員割れ。ギリギリまで説明会を開くなど尽力をされていたんですが、昨年を下回る形となりました。説明会などは制作物などを使った手品みたいなことをしていたりして、面白いんですけどね。ターゲットとなる層にうまくアプローチできていないのでしょうか。


うん、ここまでこうやってなんだかんだ書きましたが、湘南地域は、神奈川県の中でも他エリアからの流動が多い魅力あふれる高校が多い地域ですから、自分に合う高校を探しやすい場でもありますね。


ぜひ来年度以降の受検生になる方は、実際にその目や足で雰囲気などを見に行って、自分にとって最高の学び舎を見つけて下さいね。



まとめ



最後はだいぶ湘南エリアに寄ってしまいましたが、冒頭にもお伝えした通り、これで神奈川県の公立高校の倍率はすべて出揃いました。


もうあとはやるだけ。


過去と他人は変えられない。でも、自分と未来はいつだってその手で変えられるから、


さぁ、自分を成長させて、希望の未来を掴みに行こう。


僕らは、そんなあなた達を精一杯応援します。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

困難が大きいほど、君は強くなれるからね。