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大分 竹田・自家焙煎珈琲 喫茶二はぜ(ニハゼ) 19/01+02

2019.02.08 03:33

大分・竹田(注1)の久住にある自家焙煎珈琲 喫茶二はぜ(ニハゼ)さんはご開業されて2年の新しいお店。

この地方に初雪が舞う中、猪野夫妻(注2)がCafe' SlowBeat(カフェスロービート)さんの次に連れていってくださったのですが、なるほどこれは人に紹介したくなる趣味人のお店。

ジャズ好きが高じてとか、オーディオ好きが高じてご開業、という話はよく聞きますが、このマスターは何と、ご開業するに当たって必要な機材のほとんどを元々の趣味でお持ちだったとか。。。恐るべき趣味人です。笑

まずこじんまりとした店内に入るとすぐに目につくのが、ジャズのレコード、そしてオーディオ・システム。

特にジャズ喫茶の看板を掲げておられるお店ではないにも関わらず、ジャズ☆スポット顔負けの本格的なオーディオ群。

アルテックの大型スピーカーをマッキントッシュで気持ち良くドライブするシステムで、マスターおススメのウェザーリポート・ライブでは観客の声援を始めとしたライブ感、その臨場感は圧巻!

更にはマスターがお好きだとおっしゃったEva Cassidy(アルバム「Night Bird」)というボーカルは、その包容力のある味わい深い歌声に魅かれ、即発注してしまいました。

また、この辛口チキンカレーがご自慢の逸品で、辛い物好きには堪らないかも。

ある大分のジャズ喫茶のマスターもお気に入りだそうで、月に1回、このカレーライスを食べるためだけにわざわざ竹田までいらっしゃるのだとか。  

最後に取り上げるこだわりは、もちろん、珈琲。

「二はぜ」という珈琲豆の焙煎用語(注3)を名前にされたこのお店ですが、その珈琲メニューのオシャレなこと。。。失礼な話ですが、とてもこの森林・田畑に囲まれた立地環境からは想像出来ないラインナップです。

今回、気になって私が頼んだのは「カフェ・シェケラート」。

イタリア版アイス珈琲=エスプレッソのアイス珈琲とのことですが、これが実にオシャレで美味い!

私の知っている限り、ジャズの聴けるお店でこれが飲めるお店はなく、先ほどの大分の某マスターではありませんが、これだけのために通いたくなってしまいました。

この日は路面凍結が気になり、陽のある内に帰宅の途につきたかったため、早めにお店を辞しましたが、またゆっくり訪問させていただこうと思っています。

ということで、マスター、次回もよろしくお願いいたします。 

(注1)竹田(タケタ)は大分県の南西部に位置し、瀧廉太郎が「荒城の月」の構想を練った岡城で知られる城下町、ですが、このお店はJR豊後竹田駅から久住高原に向かって車で約20分の森林・田畑の中にあります。

ちなみに最近、この竹田には都会からの移住者が増えているのだとか。。。ただその理由が面白く、最初は阿蘇を検討するものの値段等の問題から断念し、阿蘇の隣町であることからこの地を検討されるのだそうです。笑

(注2) 猪野ご夫妻は、この年初に51年の歴史に終止符を打たれた福岡・古処さんのJBLパラゴン等を不思議な縁から譲り受けられ、ジャズ喫茶開業を目指すことになった大分・竹田のミニトマト農家。現在「プレプレ・オープン期間」と称してご修業中ですが、どんなお店をオープンされるのか楽しみな存在。

(注3)「ハゼ」とは珈琲豆の焙煎用語で、その名のとおり豆が爆(ハ)ぜること。

また「ハゼ」は焙煎具合の目安でもあり、「2ハゼ」が発生するくらいで酸味中心の味から苦味がしっかりでてくる“深煎り”になるのだそうです。

【駐車場:有、喫煙:室内は原則不可(テラスで可)】

【2019.2.13追記】この日も一緒に行った「一粒万倍(イチリュウマンバイ・注4)」のマスターとママによると、このマスターはいつも「人のやらないことをやらなきゃ」とおっしゃっておられるそうですが、今回もまた驚かされました。

「今日は、アホスープがあるけど?」って。。。アホはスペイン語でニンニクを意味しますが、私がメキシコに駐在していた頃、大好きでよく食べていた料理。本当?!

これがそのアホスープ定食ですが、本場と変わらぬ懐かしい味で、実に美味かった!

想像もしていなかったご馳走に元気をいただき、気分良く、次の佐伯・いとうさんへ移動。

マスターの「人のやらないこと」、次回も楽しみにしています!笑

(注4)一粒万倍(イチリュウマンバイ)。。。猪野ご夫妻が今回決められたお店の名前で、「稲穂は一粒の籾(モミ)が実って万倍にもなる」という意味を持つ縁起がいい言葉。

「大分の竹田という地で蒔いたこの一粒の種=ジャズを始めとする音楽文化が、この地でじっくり広がっていけば」という願いも込められ、こう名付けられたのだそうです。

初めて聞く言葉でしたが、意味をお聞きして納得。ミニトマト農家である猪野ご夫妻らしいネーミングで、実に素敵な理念だと思いました。

ママは「古処さんを見習って、50年はやりたい!」と意気込んでいらっしゃいますが(笑)、じっくり末永く、その夢を実現してもらいたいものです。


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