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『笈の小文』を巡る 伊賀上野 12 蓑虫庵 庭園

2025.05.07 21:00

芭蕉の『笈の小文』を巡る旅。

服部土芳の蓑虫庵のつづきです。

蓑虫庵の庭にはさまざまな樹木が植えられ、

みごとに整えられています。

立派な馬酔木。

ちょうど花盛りでした。

背の高い馬酔木でした。

こちらは沈丁花。

芳香を放っています。

ヒサカキ。こちらも独特な香りがします。

このときは4月の上旬、桜が見頃でした。

命二つの中に生きたる桜かな   芭蕉


土芳と二十年ぶりに再会した際に詠まれた句です。

椿の見頃でもあり、

贅沢にも桜と椿が咲き交わしていました。

蓑虫庵にはさまざまな種類の椿が咲いており、

こちらは卜伴椿。

独特な花の姿をしていますが、

江戸時代に日本で造られた品種のようです。

庭内にはたくさんの碑があります。

服部土芳の供養墓。

よく見ればなずな花咲く垣根かな 芭蕉


ほかにも句碑がいろいろありました。

こちらは芭蕉堂。

昭和5年に建てられました。

堂内の様子。

小さな芭蕉像が祀られています。

和やかなお顔です。

幼少から芭蕉に学んだ土芳。「かるみ」の新風も体得し、

晩年の芭蕉が最も期待した弟子の一人でした。

そんな土芳が残した『三冊子』、いつか古典講座で評釈したいと思います。

どうぞ良き一日をお過ごしください。