the same as you
2025.05.11 11:00
昨日の雨が、嘘みたいな晴天だった
あんまり勢いよく玄関を飛び出して来るから
思わず笑ってしまった
隣を歩く君は、屈託のない笑顔で僕を見上げている
何も言葉を交わすだけが会話じゃない
睨めっこみたいに見ているだけでも
表情でも、雰囲気でも
匂いとか、触れたときの温度とか
伝えあう手段は、いくらだって
僕らの間には、言葉であって言葉でないものがたくさんある
複雑な香りがすると言って差し出された
その瓶を開けた瞬間、君と同じ香りがしただなんて
思っても口には出せなかった
とめどなく押し寄せてくる愛おしさを
誤魔化すのに躍起になって、
上手く返事できていたかすら怪しくなる
あとで言うのも小っ恥ずかしいから
何とかして、あの海のきらめきに溶かしてしまいたい
無理なのは、分かりきっている
隠しごとが僕は下手過ぎる
君を言葉の旅路に連れ出せて良かった
そうして世界の広さを伝えたい
もっと色々なものを見て、聴いて、感じて
君が綴る物語を読んでいたい
我儘にも、そう思わずにはいられなかった。
—the same as you —