『笈の小文』を巡る 伊賀上野 23 敢國神社
2025.05.28 21:00
芭蕉の『笈の小文』を巡る旅。
敢國神社に到着しました。
敢國神社は伊賀国一宮。
斉明天皇4年(658年)の創建。
芭蕉も帰郷の際には、折にふれて参拝していたといわれています。
参道の芭蕉句碑。
手鼻手かむ音さへ梅のにほひかな 芭蕉
『笈の小文』の旅で帰郷中に詠んだ句です。
昭和37年建碑の芭蕉句碑としては比較的新しいもの。
伊賀上野の市街地からはだいぶ離れた場所にあるため、
人をまったく見かけず、とても静かです。
ちなみに伊賀上野城の鬼門にあたるため、
江戸時代を通して藤堂家の手厚い庇護を受けました。
手水ですが、社殿脇から湧く山水を引いており、
御神水として、諸病に効くとのこと。汲んで持ち帰ることができます。
こちらは井戸。つるべが付いていました。
桃太郎岩。
550年前、前方にそびえる南宮山(伊賀小富士)の山頂から遷してきたものだそう。
もともとは山が御神体であったかのような神社に見えますので、
本来はとても大事な神石ではないかと思われます。
子授け、安産にご利益があるとのこと。
本殿へ続く石段。
俗界を離れているため、神聖な空気を感じます。
奉納されている地元の酒。東京では見かけない本当の地酒ですね。
いにしえの伊賀の神さびた空気を体感することができました。
どうぞ良き一日をお過ごしください。