英語の野球用語:「ボナファイド・スライド」
おはようございます、Jayです。
6月6日の阪神対オリックス戦の9回ノーアウト・ランナー一塁の場面です。
二塁ゴロでダブルプレーにしようとした時に二塁でスライディングした走者とカバーに入っていた遊撃手が交錯してしまいました。
遊撃手は送球できずに当初は二塁のみアウトだったのですが、走者のスライディングが“bona fide slide”(ボナファイド・スライド)ではないとしてダブルプレー(一塁もアウト)となりました。
今朝はこの「ボナファイド・スライド」の説明をします。
↓こちらがその試合のハイライトです(当該プレーは3:45辺りから)
「ボナファイド・スライド」
直訳:「正当なスライディング」(“bona fide”=「正当な・真正な」)
意訳:ダブルプレー崩しではない正当なスライディング
スライディングは本来走者自身がセーフになるための行為です。
日本ではほぼ見かけた事ないのですが、アメリカはダブルプレーさせないためにランナーがわざと守備選手にぶつかるなど妨害行為をけっこうします。
ですので上記のプレーは確かにボナファイド・スライドに反しますが、アメリカのと比べるとまだ穏やかな方です。
この“妨害行為”が度を越して怪我をする選手が度々出て、2015年以降にルールが厳格化され“bonafide slide”が登場しました。
MLBの“スライド・ルール”(正しいやり方)の抜粋:
“runner making contact with the ground before reaching the base, being able to reach the base with a hand or foot, being able to remain on the base at the completion of the slide (except at home plate) and not changing his path for the purpose of initiating contact with a fielder”
「走者が塁に到達するまえに地面と接触すること、手か足で塁に届くことができる、スライド後も塁に触れ続けられている(ただし本塁は除外)、野手との接触を試みるために走塁方向を変えていないこと」
ですので
・野手と接触してから(塁を越えてから)スライディングを始める
・手足が届かない離れた位置にスライディングする
・スライディングを完了した時に塁を越している
・塁方向ではなく途中で野手に向きを変えた
などは違反でアウトとなります。
おそらくオリックスのはこの2つ目や4つ目に反したのかなと思います。
プロ野球はメジャーリーグのルールを適用する事がありカタカナでルールが出て来ることあります。
またそういうのがあれば解説したいなと思います。
Have a wonderful morning