「古志」深川句会(6月)を終えて
2025.06.16 09:00
6月11日(水)は「古志」深川句会でした。
特選句から。
川の名を聞けば懐かし鮎の味 神谷宣行
川によって鮎の風味には違いがあります。
ある川の名を聞いたところ、その川の鮎の味が懐かしく思い出されたのです。
あえて川の名前を述べていないところも良いですね。
読者が自由にそれぞれの川を想像して読むことができます。
(Photo by Canva)
ちなみに、飴山先生に「鮎合せ」の一連の作品があります。
錦帯橋のそばの開花亭にて、
匹見川、成羽川、錦川の山口周辺の三川の鮎の食べ比べをしたのです。
それぞれの川の流域の蔵元(日本酒の醸造元)が持ち寄った鮎とのこと。
はじめから川の自慢や鮎合せ 飴山實『次の花』
その川の主の顔して涼しけれ
川自慢それから鮎と酒のこと
話さへかぐはしくなる鮎合せ
淡麗といふべき鮎は匹見から
妖艶のうるかは成羽川の鮎
藻の香してすなはち鮎を食うべけり
「かの魯山人にも一夜三川の興などあるべうもなけん」とみずから記しています。
一種の風流ですね。
しかし、こうした興趣は現代の俳句では失われてしまって久しいものです。
むしろ俳句の本質であると思うのですが、
とてもさびしいことです。
「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。
次回は7月9日(水)13:30〜
会場は江東区森下文化センターです。
「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。
会員以外の方は体験参加が可能です。
初心者の方も歓迎いたします。
詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。