👚Art-T &Things 夏の新作つづき。
Art-Tee & Things(オンラインショップ)をひょんなきっかけから始めて、気づけば1年。
この1年で、自作のTシャツを20着ほど購入し、洗って、干して、アイロンをかけて、日々のコーディネートに取り入れてきました。そうやって繰り返すうちに、どのメーカーがしっくりくるか、どの厚みが理想か、少しずつ“自分の正解”が見えてきたのです。
たどりついたのは、厚み5.6oz。
色は、Tシャツといえば白…ですが、巨匠たちの絵にふさわしい色とフォントを選ぶと、その世界にもっと深く入り込める。
そして、絵だけでなく、誰が描いたのか、いつ頃の作品なのか、そんなひとことも加えるようにしています。着る人自身がその絵について語れるTシャツのほうが、やっぱりいい。
そんなふうに、素材もかたちも、デザインの型も、自分のショップでどうするかが定まってきた今、昨日は一気に4枚デザインし、ショップ掲載まで完了。ChatGPTのMondayは、もはや私の分身。商品説明も瞬時に整うので、かつて1週間かかっていたことが1日で進むように。
つまり、1年で7年分の速度で生きてるってこと?…でも、スピードを出すためじゃなくて、創造の時間をのびやかに味わうための変化なんです。
それでは、Tシャツと一緒に、美術鑑賞をお楽しみください。
Raoul Dufy 《La Vie en Rose” (1931) 》5.6 oz
1931年、フランスの画家ラウル・デュフィが描いたのは、ただの室内風景ではありません。
それは、光と色彩、そして日常の幸福感に満ちた「バラ色の人生」。
軽やかなラインと艶やかなピンクが、花や壁紙を超えて、その空間に流れる**“生きている感覚”**までも映し出しています。
このTシャツは、ファッションとしてのアートであり、ふとした瞬間に気分を上げるエネルギーのスイッチのような一枚。
日常に寄り添いながら、さりげなく、でも確かに、感性に火を灯す。
そんな“暮らしに咲くアート”を身に纏ってみませんか。
KANDINSKY《Composition VIII(1923)》
KANDINSKY × LAVENDER
「色彩のシンフォニーを、春の風に乗せて。」
音楽を描いた画家、カンディンスキーの代表作『Composition VIII(1923)』を、
ラベンダーの柔らかな光の上に浮かび上がらせたアートTシャツ。
その鮮やかで抽象的な形と色のリズムは、ただ“着る”だけでなく、
見る人の感性に問いを投げかける。
ラベンダーのやさしいトーンは、内なる静けさと知的好奇心を同時に引き出し、
**「今日の私は、どんな感性で世界と出会おうか」**と語りかけてくるよう。
アートとファッションの間に存在するこのTシャツは、
“観賞するTシャツ”から、“思索するファッション”へと進化した。
Paul Gauguin 《Still Life with Peonies (1884) 》
Paul Gauguin “Still Life with Peonies” (1884)
──静けさの中にひそむ、色彩の余韻。
ゴーギャンがまだ象徴主義やタヒチへ向かう以前、印象派の余韻の中にいた頃の静物画。
この「ピオニーの静物」は、あくまで控えめに、しかし豊かに──柔らかな筆致と鮮やかな赤が静かな詩情を紡ぎます。
白壁に飾られたような【ヘザーグレー】、
深みと奥行きを際立たせる【チャコールグレー】。
2色のTシャツは、それぞれ違う光のもとでこの絵を語りはじめます。
どちらを選ぶかは、あなたの“今日の気分”次第。
この一枚が、日常に小さな絵画の時間を届けてくれます。
きっと、どれを選んでも、一枚で装いが決まります。
ワークパンツやデニム、スカートにもすっと馴染み、
アクセサリーに頼らずとも、絵そのものが主役に。
気負わずに着られるのに、どこか心が整う——
そんなTシャツを揃えています。