ZIPANG-10 TOKIO 2020 南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動- 気象庁【国土交通省】
気象庁では、大規模地震の切迫性が高いと指摘されている南海トラフ周辺の地震活動や地殻変動等の状況を定期的に評価するため、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、地震防災対策強化地域判定会を毎月開催しています。
震災の記憶 道路亀裂・地割れ・家屋倒壊・通行困難・河川沿い_輪島市堀町 編集局イメージ
本資料は6月6日開催した評価検討会、判定会で評価した調査結果を取りまとめたものです。
次回は令和7年7月7日を予定しています。
4月8日 愛知県西部の地震
2024 年4月8日19時26分に愛知県西部の深さ36㎞でM4.6の地震(最大震度3)が発生した。
この地震はフィリピン海プレート内部で発生した。発震機構は、東西方向に張力軸を持つ横ずれ断層型である。
1997 年10月以降の活動をみると、今回の地震の震源付近(断面図中の領域b)では、M4.0~M5.0程度の地震が時々発生している。
震央分布図
(1997 年10月1日~2025年4月21日、深さ0~80km、M≧2.0)
2025 年4月8日以降の地震を赤色で表示
※吹き出し中の発震機構は初動解
最近の南海トラフ周辺の地殻活動
現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
(注)南海トラフ沿いの大規模地震(M8からM9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が80%程度であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から約80年が経過していることから切迫性の高い状態です。
1.地震の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)
南海トラフ周辺では、特に目立った地震活動はありませんでした。
(ゆっくりすべりに関係する現象)
プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)のうち、主なものは以下のとおりです。
(1)紀伊半島中部から紀伊半島北部:4月27日から5月14日
2.地殻変動の観測状況
(顕著な地震活動に関係する現象)
GNSS観測によると、2024年8月8日の日向灘の地震の発生後、宮崎県南部を中心にゆっくりとした東向きの変動が観測されています。また、2025年1月13日の日向灘の地震に伴い宮崎県南部を中心に地殻変動が観測され、それ以降にもゆっくりとした東向きの変動が観測されています。
(ゆっくりすべりに関係する現象)
上記(1)の深部低周波地震(微動)とほぼ同期して、周辺に設置されている複数のひずみ計でわずかな地殻変動を観測しました。周辺の傾斜データでも、わずかな変化が見られました。
GNSS観測によると、2019年春頃から四国中部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、2024年秋頃から鈍化しています。また、2020年初頭から紀伊半島南部で観測されている、それまでの傾向とは異なる地殻変動は、2024年秋頃から停滞していましたが、2025年初頭から再び地殻変動が観測されています。さらに、2022年初頭から、静岡県西部から愛知県東部にかけて、それまでの傾向とは異なる地殻変動が観測されています。
(長期的な地殻変動)
GNSS観測等によると、御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺では長期的な沈降傾向が継続しています。
3.地殻活動の評価
(顕著な地震活動に関係する現象)
GNSS観測による、2024年8月8日と2025年1月13日の日向灘の地震発生後のゆっくりとした変動は、これらの地震に伴う余効変動と考えられます。余効変動自体はM7程度以上の地震が発生すると観測されるもので、今回の余効変動は、そのような地震後に観測される通常の余効変動の範囲内と考えられます。
(ゆっくりすべりに関係する現象)
上記(1)の深部低周波地震(微動)と地殻変動は、想定震源域のプレート境界深部において発生した短期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。
2019年春頃からの四国中部の地殻変動、2020年初頭からの紀伊半島南部の地殻変動及び2022年初頭からの静岡県西部から愛知県東部にかけての地殻変動は、それぞれ四国中部周辺、紀伊半島南部周辺及び渥美半島周辺のプレート境界深部における長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定しています。このうち、四国中部周辺の長期的ゆっくりすべりは、2024年秋頃から鈍化しています。また、紀伊半島南部周辺の長期的ゆっくりすべりは、2024年秋頃から一時的に停滞していましたが、最近は再びゆっくりすべりが見られています。
これらの深部低周波地震(微動)、短期的ゆっくりすべり、及び四国中部周辺、渥美半島周辺の長期的ゆっくりすべりは、それぞれ、従来からも繰り返し観測されてきた現象です。また、紀伊半島南部周辺での長期的ゆっくりすべりは、南海トラフ周辺の他の場所で観測される長期的ゆっくりすべりと同様の現象と考えられます。
(長期的な地殻変動)
御前崎、潮岬及び室戸岬のそれぞれの周辺で見られる長期的な沈降傾向はフィリピン海プレートの沈み込みに伴うもので、その傾向に大きな変化はありません。
上記観測結果を総合的に判断すると、南海トラフ地震の想定震源域ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られておらず、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。
以上を内容とする「南海トラフ地震関連解説情報」を発表。
問合せ先
気象庁地震火山部地震火山技術・調査課大規模地震調査室
電話:03-6758-3900
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
石川県 〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 電話番号(代表):076-225-1111
紅山子(こうざんし)
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アーカイブ リンク記事をご覧ください。
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)
事業継続計画(BCP)の策定状況(2024年)
-南海トラフ地震防災対策推進地域-
<調査結果(要旨)>
1.BCP策定率、高知県が33.3%で全国トップ
[1] 「BCP」とは災害などの緊急事態における企業や団体の事業継続計画のこと。BCPの目的は、緊急事態に遭遇したときに、被害を最小限に抑え、重要な業務を継続し早期復旧を図ることにある。
2024年8月8日16時43分ごろ、宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生した。同日、気象庁は南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を初めて発表。巨大地震の発生に備え、防災対策の推進地域に指定されている1都2府26県の707市町村に地震への備えを改めて確認してほしいと呼びかけた。
BCP策定率、高知県が33.3%で全国トップ 静岡県26.8%、香川県23.3%で続く
内閣府(防災担当)
南海トラフ巨大地震対策検討ワーキング
グループにおける検討状況について
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)
ZIPANG-9 TOKIO 2020帝国データバンクは、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に該当する地域の企業における「BCP策定状況」について調査をまとめた。
https://tokyo2020-9.themedia.jp/posts/54933997/
世界の地震の2割は日本周辺で発生!
政府の地震調査委員会(東京大学教授の平田直調査委員長)は26日、今後30年以内に震度6弱以上の大地震に遭う確率を示す「全国地震動予測地図2018年版」を公表しました。それによると沖合で新たに超巨大地震が想定された北海道南東部で大幅に上昇。
昨年に比べると北海道釧路市は47%から22ポイント増の69%に、根室市が63%から15ポイント増の78%になった。
都道府県庁の所在地では、最も高かったのは首都直下地震が懸念される関東南部の千葉市で85%。横浜市は82%とかなり高い確率になった。南海トラフ地震の影響を受ける高知市は75%、同じ四国の徳島市は73%、東京・横浜と名古屋に挟まれた静岡市は70%。三大都市圏では、東京都は48%、名古屋市が46%、6月18日に被災した大阪市は56%だった。
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)
ZIPANG-2 TOKIO 2020「防災情報 想定される大規模地震 世界の地震の2割は日本周辺で発生!」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/4441952
令和6年能登半島地震の概要
(令和6年1月1日16時10分の地震)
《内閣官房》国内外の重要政策への取り組み
内閣官房副長官補(内政担当)及び内閣官房副長官補(外政担当)の下では、国内外の様々な内閣の重要政策等に関する企画・立案、関係省庁との総合調整等に取り組んでいます。
具体的には、内閣総理大臣等からの指示を踏まえ、内閣が推進する重要政策に関する企画・立案を行ったり、関係省庁が複数に跨るような政策課題の調整を行ったりしています。場合によっては、特定の政策課題を推進・調整するための分室※を内閣官房副長官補の下に設置し、機動的かつ柔軟な対応を行っています。
※分室
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)
ZIPANG-9 TOKIO 2020《内閣官房》災害等、事態対処・危機管理への取り組み
https://tokyo2020-9.themedia.jp/posts/55549379/
東日本大震災からの復興
黄金の国ジパング『ケセン』最終話
国が東日本大震災からの復興のリーディングプロジェクトとして整備を進める復興道路・三陸沿岸道路(三沿道、延長359㌔)のうち、普代村第16地割から久慈市新井田を結ぶ「野田久慈道路(普代~久慈)」(同25㌔)が12月18日(土)に開通することが決まった。