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色とストレスの関係

女性のストレスに効く本

2019.02.11 12:30

村田沙耶香さんの『きれいなシワの作り方 淑女の思春期病』を読みました。村田さんが女性誌などに書かれたエッセイをまとめた本で、女性が感じるストレスについての描写が秀逸でした。

結婚、恋愛、年齢、親孝行、産む産まない、おばさん、セクハラ、健康、化粧品などなど、いろんなキーワードで女性の悩み事や困りごとが、面白おかしく時に哀しく描かれています。

目次の文字を見ているだけで、「あるある!」と思えたり、ハッとする言葉が多くあって読み始めた一冊です。

(目次より抜粋)

・自意識過剰とSNS

・おひとりさまの年末年始

・痩せないカラダ

・大人の親孝行

・同窓会より怖いこと

・マンネリ化粧とプチ革命

・紫外線と女の本気

・仕事の中で思うこと

・産むか産まないか論

・セクハラしたくない問題

・大人の病院探し

女性として生きていくことや働き続けることに疲れ果てしまった30代・40代の女性には、同じく村田さんのエッセイを集めた、『となりの脳世界』もおすすめです。彼女の不思議な感性が覗けて、考えさせられて笑えてスッキリします。合わせて読むと、『きれいなシワの作り方』の後日談が読めます。

読み終わってみると、日頃から感じているストレスが完全に解消できたわけではないのですが、安心感や解放感はありました。錯覚だとしても、「同じようなストレスを感じているのね」と、芥川賞作家さんに共感できたことも嬉しい読後感でした。