この天候の中、本当によく頑張ったと思う
アトレチコ鈴鹿がヴェルスパ大分と0-0で引き分け、3連勝ならず
JFLのアトレチコ鈴鹿は6月22日、ヴェルスパ大分とホームで0-0で引き分けた。三浦知良選手(58)は4試合連続でベンチ入りしたものの、15日のYSCC横浜戦に続いて出場機会はなかった。試合は後半31分に大分のDF佐藤駿介(22)が2枚目のイエローカードで退場となり、鈴鹿は数的優位の状況から攻勢に出たが、ゴールを割ることはできず3連勝はならなかった。
残念だが、コンディションは良好
試合後の記者会見で、三浦選手は出場機会がなかったことについて「試合に出れなかったのは残念」と淡々と語った。自身の調子については「特に問題ない」と足の状態に問題がないことを明かした。
ベンチから試合を見守った三浦選手は、チームの戦いぶりについて「この天気、暑さとグラウンドコンディションも選手にとってはやりにくかったんじゃないかなと思う。お互いよく走っていた」と振り返った。
「クオリティの問題になるとやっぱこの暑さとこのピッチ状況だとちょっと難しい。でもお互い本当によく走ってたと思うし、よく戦ってた」と、厳しい環境下での健闘を称えた。「普通はこの天候の中でスポーツなんかやらないはずなんで、そういう意味ではみんな本当によく頑張った」と付け加えた。
プロ40周年記念試合への思い
次回ホーム戦では三浦選手のプロ40周年を冠した試合が予定されている。この件について三浦選手は「クラブがこうやってやることに関してやはり地域への盛り上げだったり、少しでもお客さんに入ってもらうために40周年ということでやっていただけるのは本当にありがたい」と感謝の気持ちを表した。
一方で「ただエキシビジョンではないので、お祭りじゃないので、しっかりした準備して、どういう展開になるか分からないが、いつも通りの普通のリーグ戦の良い状態で迎えられたら」と、記念試合であってもプロとしての姿勢を貫く考えを示した。
サポーターへの感謝と次戦への意気込み
この日の観客は705人。三浦選手は「そういう状況の中でもこうやって集まってくれるお客さんを大事にしていかなきゃいけない」とサポーターへの感謝を表した。チームの状況については「まだまだ。今日の試合も勝ちきらないと」と現状に満足していない。「またしっかり準備して次に勝利にむけて、しっかり自分たちのやるべきことをやりたい」と次戦への意気込みを語った。
金崎選手との交流エピソード
試合前には金崎選手との交流があったことも明かした。三浦選手は「僕は頑張ってくださいって声をかけた。コロナの頃、彼がコロナになった時に僕が声をかけたんだけど、それが嬉しかったと」過去のエピソードを明かした。
58歳となった今も現役を続ける三浦選手。出場機会を求めながらも、チームの一員として戦い続ける姿勢を見せている。
取材:HiroshigeSuzuki/SportsPressJP