氷室まんじゅうと、短冊に込めた祈り
2025.07.01 15:42
〜米原駅の七夕飾りと、金沢「氷室の日」〜
2025年6月30日。
愛知から金沢へ向かう移動の途中、米原駅で七夕飾りに出会いました。
「未来を変えるネガイゴト、してみませんか?」
そんなポスターの言葉に足を止め、短冊に願いを綴りました。
「優しい世界になりますように」
この短冊は、後日 長浜八幡宮に奉納されるそうです。
旅の途中にこんな出会いがあるなんて…
米原駅の粋な計らいに、心がほっとあたたかくなりました。
そして、翌日7月1日は、金沢の「氷室の日」。
金沢では、無病息災を願って「氷室まんじゅう」をいただく風習があります。
6月27日ぐらいから7月1日にかけて、
金沢市内の和菓子屋さんには、一斉に「氷室まんじゅう」が
店頭に並びます。
氷室の日、氷室まんじゅうの由来は、
江戸時代、冬の間に氷室に貯めた氷を夏に取り出して、将軍家に献上していたそうです。
無事に江戸まで氷が届きますように・・・
と願って、麦饅頭を供えたのが始まりと伝えられています。
今年は、我が家に2店の氷室まんじゅうが揃いました。
ひとつは、越山甘清堂さん。
皮はふかふかでもちもち。あんこは甘さ控えめで、やさしい味わい。
もうひとつは、夫がJAほがらか村で見つけてくれた直江製菓さんのもの。
こちらは、あんこがたっぷり詰まっていて、素朴で満足感のある美味しさです。
同じ氷室まんじゅうでも、こんなにも違う。
どの氷室まんじゅうにも、「想い」が込められていることでしょう。
季節の行事や食文化には、
いつも「誰かの祈り」が宿っている。
こうして、暮らしの中に静かに受け継がれていくものがあること。
あらためて、日本の文化の奥深さを感じた2日間でした。