シルバーバーチQ&A 11
●シルバーバーチとは……モーリス・バーバネルという人物を霊媒として、1920年から60年間にわ たって霊的教訓を語り続けた古代霊の仮名で、3000年前頃、つまりイエス・キリストより1000年前 に地上で生活したという英知の塊である崇高な存在。
⇒スピリチュアリズムを現世に広めた第一人者であり、江原啓之さんがスピリチュアリストになった動因でもあるのです。
【シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A】より一語一句カットすることなくシルバーバー チのアンサーを掲載します。
●シルバーバーチのお言葉を受容した者は感激して、救われ、地上天国という理想郷の創造と同時 に、自己の魂成長に全身全霊を捧げることだろう。
Q「地上では、精神的にも道徳的にも衛生的にも、不潔きわまるスラムのような環境に生まれついて、つらい、そして面白くない生活を送らねばならない者がいる一方、美しいものに囲まれ、楽しい人生が約束された環境で育つ者もいます。
こうした不公平には、どのような配慮がなされるのでしょうか?」
A『魂には、その霊性の進化の程度が刻み込まれています。
地上の人間は、物的尺度で価値判断をし、魂の発現という観点からの判断をしません。身分の上下にかかわらず、すべての人間に、他人のために自分を役立てるチャンスが訪れます。
それは言い換えれば、自我意識に目覚めて、その霊性を発現するチャンスです。その霊性こそが唯一の判定基準です。
物的基準で判断すれば、地上界は不公平ばかりのように思えますが、本当の埋め合わせの原理が魂の次元で働いています。それによって、魂があらゆる艱難を通して、自我を顕現していくように意図されているのです』
Q「でも、悪い人間がよい思いをしていることがありますが、なぜでしょうか?」
A『それも、あなた自身のこの世的な基準による判断に過ぎません。
よい思いをしているかに見える人が、惨めな思い、虐げられた思い、懊悩や苦痛に悩まされていないと、何を根拠に判断なさるのでしょう? いつもニコニコしているからでしょうか? 贅沢なものに取り囲まれた生活をしているからでしょうか? 豪華な服装をしていれば魂も満足しているのでしょうか?
永遠の判断基準は霊であって、物を基準にしてはいけません。そうしないと、真の公正がないことになります』
Q「でも、やはり罪悪や飢餓、その他、低俗なものばかりはびこる環境よりもよい環境のほうが、立派な動機を生みやすいのではないでしょうか?」
A『私は、そうは思いません。
私が見てきたかぎりでは、偉大なる魂は必ずといってよいほど低い階層に生まれついています。
偉人と呼ばれている人はみな、低い階層の出です。
耐え忍ばねばならない困難が多いほど、魂はそれだけ偉大さを増すのです。
本来の自我を見出させてくれるのは困難との闘争です。
ものごとを外側からではなく、内側から見るようにしてください』