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フィンランドという国

2009.10.28 10:30

昨年出版された、
「フィンランド豊かさのメソッド」と言う本ですが、
この国が豊かと言われるようになった理由について、
どのように分析されているのか興味をもって、
読んだのですが、
この本には特にそのようなものはなく、
”メソッド”というよりは、訪問記の類でした。

しかしながら、何点か、
参考になった点がありましたので、
メモとして書いておきます。

フィンランドの小学校では、
大体、一クラスが25名。
クラスには担任の先生のほかに、
特別にフォローが必要な生徒がいる場合には、
アシスタントの教師やボランティアがつきます。
また、授業についていけない子供には、
特別授業が用意されているなど、
手厚い教育体制が整えられています。
小学校の先生の殆どは修士課程の卒業者で、
先生になるには、
適性検査、グループディスカッションの試験を、
通過しなければならず、
日本と違って、かなり先生の質が問われるようです。

授業時間数は日本より少なく、
塾なども日本ほど普及していないそうですが、
それでも、世界の学力試験ではトップクラス。
つまり、子供たちは、
短い時間で、効率よく学校で勉強しているようです。

フィンランドでは殆ど学費がかかりません。
さらに、高等教育の場合には、
国から学生に手当さえ支給されます。

留学生に対しては、
留学生ひとりひとりに、国内出身の上級生が、
世話役としてつくチューター制度が取り入れられており、
さらに、留学生にはホストファミリーがあてがわれ、
そのホストファミリーは留学生を家に招いたり、
一緒に休暇を過ごしたりします。
また、各留学生には、
フィンランドで生活するための、
生活キットが支給されます。
鍋やナイフやフォークなどが入っているそうです。

こういった制度によって、
留学生は、異国の文化に早く慣れ、
安心して留学生活を送ることができます。

私がイギリス留学したときは、
何のサポートもなく、当初は不便しました。
それを思うと、
フィンランドの留学生支援は画期的です。

フィンランドという国では、
夫婦共働きが一般的です。
その代わり、育児休暇は充実しています。
また、赤ちゃんが生まれたときには、
子育てセットといって、
赤ちゃんが生まれて当面の間、
子育てに困らないように、
赤ちゃんの服から哺乳瓶に至るまでの一式が、
支給されます。

フィンランドでは、
地区ごとに
この地区は木の家、
あの地区はレンガ造りの家といった具合に、
家の外観が決まっています。
美しい町並み作りのためのスタンダードが、
厳しく設定されているということです。
木の家に住みたい人は、
その地区の物件が売りに出されるまで、
待つことになります。

フィンランドの勤労者は、
完全週休二日制に加え、
夏休みは4週間以上。
日ごろの勤務も、7時間半が平均で、
残業はまずしないのが一般的だそうです。
それでいて、
国家競争力世界一をキープしています。
日本のサラリーマンとは大きな違いです。
やはり業務の効率化の違いと、
日本の事務作業は、
まだまだ無駄が多いいのでしょうか。

フィンランドは、
ほんの十数年前までは、失業者の多い、
苦しい時代が続いていたそうです。
よくぞ短期間にここまで変われたものです。

今の体制は、
まだまだ過渡的なものであり、
また、日本とは文化の差があるために、
それをそのまま取り入れるのは危険ですが、
ひとつの良き先行事例として、
参考になるものは多いと思います。