足首捻挫
足首を捻挫すると一番気をつけなければならないのはなんでしょう?
足首の状態を見ることも大事です。
もちろん、レントゲンを撮って、骨折がないことを確認するのも大事です。
どこまで可動域があるのかを確認するのも大事でしょう。
しかし、一番大事なことは、捻挫をした人が、その捻挫に対してどんな思いを持っているか?
なんだと思います。
そんなこと捻挫と関係ないだろうと思うかもわかりませんが、捻挫をしたのが初めてだったりすると、どうなるのかわからず不安にも思います。
その思いは、身体全体の動きに反映します。
そういうパターンを見抜くには、足全体や身体全体を観察することが必要です。
足首を捻挫しているだけなのに、大腿部や肩や腕まで緊張し、軽く触れるだけでも痛みを感じたりします。
このような場合は不用意に足首を触ると痛みを強く感じてしまいます。
足首をどれだけ動かすと痛みがでるのかを、しっかり確認しながら、本当の痛みと違和感のあるところまでをしっかり確認させるだけでも腫れがひいてきたりします。
そういう操作をしないでいきなり治療に入ると怖がって治療を受け入れない場合があります。
確認をしておくと、どれぐらいまでは動くというのがわかります。
それだけでも安心する訳です。
TL(セロピーローカライゼーション)を行って、何が一番原因なのかを見つけ、その調整をすると痛みが全体的に半減します。
その状態で立たせると、松葉杖を外して立てるようになります。
かばっていた時に起こったアンバランスを吸収するので、身体全体で怪我を支えます。
その頃には、思いが変化します。
大丈夫なんだと理解すれば、普通に歩けるようになります。
その状態で若干のテーピングや当たる程度の鍼治療を行うと、更に歩行しやすくなります。
骨折でない殆どの捻挫は、そういうパターンで良くなっていきます。
もちろん、骨折であっても全身の処置は必要です。
余計な思いは怪我も長引かせてしまうということです。