練馬城址公園で生き物調査を行いました!
(写真)みんなで作ったバイオネスト
代表の岡田です。
去る7月26日、ねりまジュニアレンジャーはねりまキッズボランティアさんとともに、としまえん跡地である練馬城址公園の未開園地で生き物調査を行いました。
このイベントはこれから公園がつくられる南側のエリアにおいて、
「このエリアの自然環境の特徴を生かしながら将来たくさんの生き物が暮らせる公園にしたい。そのために、今どんな生き物がいるのか、地元で日頃から活動してくれている子どもたちと一緒に調べたい。」
という東京都さんの想いによって開催されたものです。
この日の東京都の担当の谷本さんは以前東京都の公園でレンジャーをされていた方。ジュニアレンジャーメンバーの中にははじめてプロの元レンジャーとお話した人もいたため興味深々な様子でした。
(写真)説明する谷本さん
未開園エリアはとしまえんが閉園してから約5年間人の手が入っていないため自然の姿に戻りつつあります。そのためカブトムシなどの生き物もいますが蚊やスズメバチも多いほか、足元にはツタや倒木もあるのでそれらに十分気を付けながら調査を行いました。
結果、子供たちは見たことが無いくらい大量に樹液に群がるコガネムシや、カブトムシやコクワガタ・ノコギリクワガタなどのクワガタムシを発見することができました。
また森に住むゴキブリの姿も新鮮で、みんな大騒ぎでした。
(写真)クヌギに住むいきものたち
林だけではなく、プール跡地に広がった原っぱではショウリョウバッタやトノサマバッタを捕まえることができました。公園にある原っぱはほとんどが芝生になっていて、バッタが沢山住む草原というのはなかなか無いため、
「こんな原っぱに来たのはじめて!すごく楽しい!」
と言っている子もいました。
(写真)としまえん跡地の草原
このイベントでは大人と子供が協力して、みんなでバイオネストを作りました。
バイオネストは枯れ枝や倒木を円形にくみ、その中央に落ち葉を集めるたい肥置き場の一つで、カブトムシの幼虫のような落ち葉を食べる生き物だけでなく、クワガタムシやカミキリムシの幼虫のようなくち木(腐った木)を食べる生き物のすみかになります。
特に公園では倒木は危ないので撤去されることが多く、くち木を食べる生き物のためにバイオネストを作ることはとても意味があります。
みんなの力でとても立派なバイオネストができました。さっそく、つかまえたカブトムシをバイオネストににがしました。このバイオネストとそこで育つカブトムシやクワガタムシの事を思いながら、練馬城址公園が開園してもここがたくさんの生き物がすむゆたかな自然になるよう、みんなで見守っていきたいと思います。
(写真)バイオネストづくりの様子
このイベントを実現してくださった東京都さんに心より御礼申し上げます。
ねりまジュニアレンジャーはこれからも、身近な自然をまもり、体験し、まなんでいきます!