不妊治療体験記~下の子編~
仙台市宮城野区幸町と泉区将監でヨガクラスを開催しております、仙台ヨガ部のHirokoです。
子連れで来れるママヨガを中心に、女性のライフスタイルに合わせたヨガをお伝えしています。
さて、今回は下の子の不妊治療について、書いてみようと思います。
息子が2歳になる少し前から、そろそろ2人目授かれたらいいなーと思い始めた私。旦那さんも同じでしたが、子供が産まれてからなかなかタイミングをとることが難しく、私も子供にかかりっきりになっていました。優しい彼は、不満も言わず見守ってくれていた2年。私は彼へのケアをもっとすべきだったんだ、とここで気づいたのでした。
自然に授かれたら…という思いがまた湧いてきて、数ヶ月待っていましたが、どうも生理も安定しない。なんでしょうね、「自然」への憧れ。何でも「自然」がすばらしい、ヨガの世界にいると、特にそんな空気が流れている。余計に苦しかった気がします。そんなとき、瞑想の先生と話す機会があり、治療をするか迷ってることを話したら、「治療して産まれた○○(息子の名前)に何か問題ある?」と。即答で「ない」なーんにもない。健やかに育ってる。私の「自然がいい」というこだわりだけで、なんら問題ない。先生の言葉の背中を押されて再び病院へ行くことにしました。
卵胞を育てる注射を、3日に1度くらいのペースで病院で打ってもらい、排卵誘発剤も。5カ月経ってもなかなか結果が出ず、先生から、3日に1度注射よりも、自宅で少量毎日注射したほうが卵胞が育つかも、と言われました。自己注射。え?こわっ!自分でお腹に注射するっていうのだから、恐怖心しかない。治療の段階が少し進むことにも心が抵抗しました。
それでも、やってみないことには始まらない!と自己注射をすることにしました。
細い細い針なので、痛みはほとんどなく、すぐに慣れました。
これまでも息子に時々、「赤ちゃん来てるかな?」なんて聞いてみたりしていたのですが、
私「来てる?」
息子「きてる」
私「来てない?」
息子「きてない」
そう、リピートの時期・・・・。真実は闇の中です。
しかし、ある日、私が聞いてもいないのに突然、
「かあちゃん、赤ちゃんきてるよ」
!!!!!!!!!!
これはーーーーーーー!!!なんか、ホントっぽい!!!だってNOリピート。
それから1週間後に検査薬をすると、陽性でした。
息子からのお告げがあったので、陽性自体には驚きはなかったけど、息子の見えないものがわかるそのピュアな感覚に改めて驚いたのでした。
しかし、妊娠6週目、ある朝出かける準備をしているときに、なんかオリモノでたかも、と思ったのですが、家を出る前にトイレに行こうと、準備を進め、トイレに入ってビックリ。ものすんごい出血。はいていたジーパンも真っ赤になっていて、愕然としました。蘇る流産の記憶。まさか、また?こわいこわいこわい!!ガタガタ震えが止まらず、急いで病院に電話。急いで息子を連れて病院に行きました。託児室での待ち時間、とにかく嫌な記憶が頭から離れず、どうしよう、どうしよう・・・・とグルグル。託児の方が、「まだ決まったわけやないんだから」と優しく声をかけ続けてくれました。いざ内診台にあがって、先生に「無事?生きてる?」を繰り返し質問しまくり、「大丈夫、心拍あるよ」の声に、ほっとして涙が止まりませんでした。
でも、安静にすることは絶対で、早々にヨガのクラスをお休みすることになりました。
そのときの私にできることは、とにかく赤ちゃんを無事お腹の中で育てることだと言い聞かせ、息子にも初期からいろいろとガマンさせることが多かったような気がします。
少し早めに里帰りすることにして、妊娠6ヶ月、息子と2人、飛行機に乗り実家へ戻りました。体調もよく、自宅でヨガしたりもしていました。実家に帰ると、特にやることもなく、食品庫の整理でもしようかな、と母に許可をもらって、ガサガサと整理を始めました。これが火種となって、両親との関係がぎくしゃくしてしまいました。10数年一緒に暮らしていない娘が、突然家の中をガサガサし始める。こちらは良かれと思って始めたことだけれど、両親にとっては、複雑な気持ちだったのでしょう。今思うと、妊娠中にある「巣ごもり本能」だったような気がします。
田舎なため、車がないと移動手段が厳しく、息子もいるため、日々動きが自由にできないことにもストレスを感じていた私。そこから出る発言もトゲトゲしく、両親は「一体何をしに実家に帰ってきたの?」状態になり、心がすれ違うことが重なっていきました。ちょうど同じタイミングで、姉親子も実家に長い期間帰ってきていて、両親と私、それぞれからヒアリングして、間を取り持とうとしてくれました。毎日憂鬱な気持ちで過ごす実家暮らし。
まだ6ヶ月で、このまま出産までこれが続くと思うと、お腹の赤ちゃんにも申し訳ないような気持ちになり、私が笑顔でいられる環境を選ぶことにしよう、いったん仙台に戻ろう、と決めて、避けていたけれど両親と話をしました。これまで仲良くやってきた家族、こんな風にぶつかることになるなんて、でも、きっとこれも必要なことだったのだと思います。
たとえ家族でも、お互いを尊重すること、そして、家族といっても長年一緒に暮らしていない私たち、両親の老いを受け止めていなかった自分に気づきました。両親が先に逝くだろうことを、私はまだ全然受け止められていなくて、気持ちの中では結局私が甘えていたんだと思います。
そんなわけで、仙台に戻ってきて9か月まで、旦那さんと息子との時間を楽しみました。
仙台での最後の健診の日、これまで穏やかだったドクターに、「お子さん連れて1人で飛行機乗るってどういうこと?途中で破水したらどうするの?何があるかなんてわからないんだよ!」とめっちゃ怒られ、ブルーな気持ちでしたが、1週間後のフライトに空きはなく、旦那さんも休みとれず、え~~~~い!!絶対大丈夫!!みたいな根拠のない自信とともに、再び実家に戻りました。
ぶつかったあの時がウソのように、とても居心地良く実家ライフを過ごすことができました。
そんな私のストレスや飛行機移動にも頑張ってお腹にいてくれた娘は、もうすぐ2歳。
出産を通して、両親には改めて感謝の気持ちと、本当に自立する感覚、1人の大人として親と向き合っていくこと、私も大人になったんだなぁ(とっくに大人・・・)と感じたのでした。
2人目不妊、意外といらっしゃると聞きます。
2人目の妊娠って、妙な焦りがあったような気がします。息子と同じ年のママさんたちが次々と2人目を妊娠していく中、子供との生活もやっぱり忙しくて、旦那さんとゆっくり話す時間もなかったりして、なんだか焦りがあった。
すでに1人いるんだから、贅沢な・・・と思われるかもしれませんが、2人目不妊、3人目不妊、それぞれ想いがあるので、贅沢かもしれませんが、「赤ちゃんを授かりたい」という思いは、1人目も2人目も同じだと思います。皆さん、それぞれが置かれている状況でそれぞれが望むこと、こんなにも思い通りにならないことがあるものか、と、命はやっぱり神様の領域だと感じます。
赤ちゃんを待っている方に、是非参加していただきたい『ベビ待ちヨガ』。
次回は4/20 10:30~12:00 将監西コミュニティーセンター です。
写真のように、道具を使って体をリラックスさせていきます。どうぞ、普段頑張っている体と心をゆるっとしにきてください。