霊主肉従
【霊主肉従】
⇒これはスピリチュアリズムで言われている言葉です。
霊主肉従とは…霊的存在である人間が現世で生きていく上で、霊的意識(霊の心)を優位にさせて、本能的意識(物的欲・肉体・エゴ)を抑制させること。
即ち、物質中心の生き方・考え方をやめて霊的意識・思考を軸にして生きましょう。という思想。
『霊を王様にして肉を家来』⇒これこそが霊的成長(魂成長)の必須条件なのです。
しかし、この理論を分かっていても、実践するのは容易いことではありません。
私たちの中には相反する本能と霊とが同居しています。
なので、いくら霊を主軸にして生きようと試みても、どうしても本能的な思いが前面に出現してきます。
例えば「獣性が増すから肉を断とう!」と、欲をなくす決心をしても、その行為は三日坊主で終わってしまい、結局は今まで通り動物肉の摂取を行ってしまうもの…。
自己の意識の中で本能と霊とが葛藤して、大方本能的思いが勝利してしまう。
霊を優位にして利他主義に生きることはスピリチュアリストや宗教家でも難易度の高いこと。
ですので、普通の民衆が霊主肉従に邁進するのは一筋縄ではいきません。
けれど、それを無視した営みを送ることは禁物です。
霊主肉従の対義語は…「肉主霊従」。
⇒霊の心を隅に追いやり、本能の赴くまま自己中心的に生きて他者に貢献しないこと。
肉主霊従は愚かなことです。魂成長の妨害しかしません。
でも人間である以上、肉がメインとなってしまうのはよくあることです。
肉と霊との狭間で葛藤しても、最後は必ず霊を主に生きること。それができたのなら、自身の魂は飛躍的に成長して、真の安楽と幸福を手に入れることができるのです。
『物的なものはいかに高価なものであっても、まったくチャチなものです』
『物的なものはそのうち色あせて朽ち果てますが、霊的なものは永遠であり、いつまでも残り続けます。物質の上に築かれたものは永続きしません。物質は殻であり、入れ物にすぎず、実体ではないからです』
by.シルバーバーチ