「勇者」の作り方
2025.08.06 10:00
くだらない「神」なんてものから、
神託を受けたというだけで
無力な少年が持ち上げられる。
戦いなどとは無縁な少年を鍛え上げ、
立派な「戦士」にする。
そうしたら、あとは簡単だ。
「敵」を倒すという経験をさせればいい。
血やその感触へ打ち勝つための精神力も鍛えられるしね。
そうして祀り上げられ、「勇者」は完成する。
僕の、大事な、あの子もそうだった。
「だったらさ、僕も『勇者』になっちゃえばいいんだよね。」
キミに神託を与えたやつを消した。
キミを鍛え上げた師を魔物に変えた。
キミを祀り上げた街を燃やしてやった。
キミの抹消計画を立ててた国王すら、この手にかけた。
そうして血塗られた場所で
僕はキミを待つ。
「勇者も魔王も、どちらも勝手にヒトが名付けたものだろ?」
(僕の友達を返して)(ねぇ、この世に都合のいい「勇者」なんていらないんだよ)