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星を繋ぐ猫達 《第三章 ミニイクサフィーゴ稼働》

2016.02.26 06:15

いよいよ、2月29日より、岐阜県可児市のギャラリーカフェ樹の萌さんにて、猫いっぱい展を開催いたします。


沢山の作家さんの猫作品が並びます。猫好きさんの方も、そうでない方も、遊びに来てくださいね。お待ちしています。


画像は、主人公の猫沢さんと、助手マシン猫ΣS-8です。


では、つづきをお楽しみ下さい。



《第3章 ミニイクサフィーゴ稼働》


吹き抜け天井の大広間にそびえ立つ、ミニイクサフィーゴを眺める寅次郎博士と猫達


「寅次郎博士、テラで、一体、何をやるのですか?」


猫沢さんは、神妙な面持ちです。同時に胸踊るような気持ちなのです。


「このミニイクサフィーゴを稼働させるんだ」


寅次郎博士は、先ほどまでの柔らかい表情から、真剣な表情になりました。


「テラで稼働させると、どうなるのですか?私達の星では、カルカナル族が開発したシステム[カクラリウム]を機能停止に追い込む為に対抗して開発されたと聞きました」


猫沢さんは、虎之助時代の寅次郎博士が、イクサフィーゴを開発した経緯を話すと… 


「カンタスカラーナでは、そうだったね。地球でも極めて酷似したモノがエネルギー供給システムとして、存在している…イクサフィーゴ達には、それらの力を弱める力を持っている…が…」


寅次郎博士は、一瞬、表情が曇ります…


「が?」


猫達は、不安な表情で言葉を返します。


「たとえ稼働出来たとしても、うまくいくとは限らない、現在の大半を占める地球人達の状態では、カルカナルの知恵や企みに、対抗出来る力が不足している…君達カンタスカラーナ星人と違って、まだまだ、精神面も肉体面も準備万端ではない…追い付いていないのが現状だ。強力な、カルカナル磁場によって、弱められた地球人達を回復させるには、倍の時間がかかるんだ…」


寅次郎博士は、切なそうです。何度も似たような成長段階の星達を、次の時代へと橋渡しをする為に、派遣され任務を実行するのですが、毎回、数々の困難にぶち当たるのです。


「それらの現象は…テラビトの体内外に付着した、例の物質と関係ありますか?」


猫沢さんは、何かを探しながら歩き回る、寅次郎博士の後をチョコチョコ付いて歩きます。


「ある。かつて君達の星を襲ったストーンブロック(漬物石)が、この地球に蔓延している。この物質には、星の生命体が滅びの道に向かうようにプログラムされているんだよ…これを壊さなければ、 先には進めない…」


そう言うと、寅次郎博士は、部屋にあった太い針金を、ミニイクサフィーゴの下に手を伸ばし、何かゴソゴソとやりはじめると…? 


カチャン!


と、音が鳴ると、寅次郎博士の顔がパッと明るくなりました。


「ロックが外れた。チャットくん、君が持ってきた工具を貸してくれ」


チャット博士が、素早く工具を差し出し、受け取ると、 ミニイクサフィーゴの下に潜り込みました。それを見た、猫沢さんの助手のマシン猫[Σ-41]は、一緒に潜り込み、尻尾の先に付いたランプで、寅次郎博士の手元を照らしたのでした。


しばらくすると、培養ケースの底から、大きな気泡がボワンと発生すると、後から小さな気泡が次々と出てきました。


猫達は、じっと見守ります。小さな気泡は、ミニイクサフィーゴの周りを踊るように上昇していきます。くすんだ金色が、どんどん明るくなり、ブルーの瞳が輝き始めました。


「動いた!動いた!」


猫達は、大喜びです。


「喜ぶのはまだ早い、ミニイクサフィーゴ1基では、力は大した事はない。残りの2基を探して欲しいんだ」


白衣に付いたホコリを払いながら、ミニイクサフィーゴの底から取り出した、何やら不思議な形のパーツのような物を手にしていました。


「それは…?」


猫沢さんは、手渡されたパーツを、しげしげと見つめます。


[つづく]


(※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。


物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。


そんな楽しい猫の星の世界観第二弾を、今年も東京.高円寺[猫の額]さんでの個展にて発表。2015年6月5日~17日に開催いたしました(^O^)


2016年の6月も、幻想の魚の秘密.第三弾を展示決定しました!絶賛準備中です。お楽しみです。


猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


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