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テマヒマ

思想

2026.01.14 14:32

こんばんは。


高槻市にある、民藝の器、暮らしの道具、食

に関する古書のセレクトショップ、お味噌や

発酵食品中心のカフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


中島岳志さんの「縄文~革命とナショナリズム」について、随分前に読み終わっていたのですが、書こう書こうと思っているうちに時間が経ってしまいました。


テマヒマ店内至るところに、遮光器土偶の編みぐるみやミニチュアがあって、お越しになった方にはお楽しみ頂いています。あまりにそちらに目や気がいってしまい、器の売上に影響してしまうほど・・・苦笑。この本の表紙に使われている日本民藝館所蔵の岩遇は元々芹澤銈介の所有で「民藝館の全ての蔵品を、この一個に換えても良い」とまで言って絶賛したという逸話や、濱田庄司が「縄文土器は民藝の先祖である」と言ったり、民藝と縄文とは大いなるつながりがあります。民藝の同人たち(や時代は下って岡本太郎)は、縄文に、祈りや生命力、力強さ、美しさを感じていたことと思います。テマヒマ店内のそれは、民藝の文脈とは関係なく、店主(うちの奥さん)が遮光器土偶好き、それは洋梨や瓢箪が好きと同じ感覚なのですが、からきています。

一昨年のことですが、東京国立近代美術館で開かれていた「ハニワと土偶の近代」展を観に行きました。埴輪(古墳時代)や土偶(縄文時代)そのもの「を」観るのではなく、埴輪や土偶「から」近代以降を読むというもの。埴輪率高めでしたが、特に埴輪は戦争中に戦意高揚に利用されたり、捉え方、イメージが時代時代に大きく変わっていることが印象的で、とても考えさせられる展示でした。


今回、中島岳志さんの「縄文」を読んで、「縄文」という時代もまた時代によって立場によって様々に解釈されてきたことが分かります。ある時は左派から、ある時から右派から、そしてある時はスピリチュアル系から。その多くは縄文VS弥生という見方によるもの。


これも昨年観に行った展示会の話ですが、国立科学博物館で開かれていた「古代DNA~日本人のきた道~」展。古代人の骨からDNA分析/ゲノム解析で分かってきたことをまとめたもの。縄文人、弥生人ということでも、ある時を境に入れ替わった訳でもなく、混血しながら徐々に変化していったもの。例えば琉球やアイヌで縄文のDANが濃かったりと地域性があったりしつつ、現代でも縄文のDNAが継がれていたりもしているとのことでした。どんなことも二元論・二項対立ではなく、そのあわいというかグラデーションに目を向けるのが大事では?と思います。


そういえば、このブログ、あまり中島岳志さんの著書の内容に触れていませんが、縄文を軸とした思想史とも言える内容でとても興味深く読みました。知らないことも多かったのでまた読み返したいと思います。


昨年の参議院選挙で躍進した参政党。右派的な政治主張に加え、従来左派が中心だったオーガニックの主張もあるこれまででは珍しい政党かと思いますが、中島岳志さんが仰るように安倍昭惠さんを補助線に見ると意外と分かりやすいのかもしれません。衆議院の解散総選挙がほぼ決定的なようですがどうなるでしょうか?

蔵出し市明け、昨日今日の定休日を経て、明日から飲食も含め通常営業です。

2026年最初のメイン特集は「濱田窯の器」。


民藝運動初期の中心人物、濱田庄司が益子で始めた濱田窯は現在、孫の濱田友緒さんが代表で3代目。友緒さん自らが手掛ける造形的な作家物に対し、友緒さんがデザインし職人さんやお弟子さんが手掛ける窯物があります。濱田庄司以来の考え方ですが、リーチポタリーのスタンダードウエアの影響も言われていますが、定番化し”数物”にすることで、技術を継承する役割もある気がします。


テマヒマでも大変人気のまんじゅう皿は個人的には窯物のシンボリックな存在に思います。濱田庄司存命の頃は日々の来客にまんじゅうを載せて提供していたことから名づけられ、当時は毎日100個赤羽まんぢゆを注文していたとか。庄司時代から働く女性職人の高根澤ミツ子(愛称みっちゃん)さんがまんじゅう皿を中心に型物を手掛けられていましたが昨年86歳で急逝されました。その際「有名」というタイトルでブログを書きました。


昨年末、2年ぶりに益子に訪れました。みっちゃんさんのお仕事していた場所はそのままで、思わず心の中で手を合わせました。なんだかまだ亡くなられたのが信じられないぐらい。みっちゃんさんの遺作とも言えるまんじゅう皿(過去最多の16柄!)をはじめ、色々と選ばせて頂きました。定番と言いつつもテマヒマ初登場のモノ、一点ものもございます。


是非お手に取ってご覧下さい。皆様のお越しをお待ちしております。


明日11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチのご予約はお二組のみでお席にかなり余裕がございます。ご予約無しでもお席ご案内出来るかと思います。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様です。好い夜をお過ごし下さい。おやすみなさい。