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「古志」深川句会(8月)を終えて 3

2025.08.16 21:00

13日(水)の「古志」深川句会、

第二句座(席題:新涼、濁り酒、稲雀)のまずは入選句から、


時間の都合で講評できなかった句をいくつか。


聞きづらきことは聞くまい濁り酒   小林昌子


人と人の機微をうまく捉えた一句。


〈聞くまい〉とする態度に小林さんの人生観がよくあらわれています。


新涼や夜の上りは客まばら   越智淳子


新涼という季語には、ひとまず、ほっとする感じがあります。


それは暦の上では夏が過ぎ、暑さが残る中であっても、


新たに感じられる秋の涼しさによるものです。


〈上り〉は東京方面へ向かう電車。


通勤とは逆の流れですので、夜は乗客がまばらなわけですが、


そんな日常のなかに秋の気配を感じているのです。


電車が空いている静かさ、安堵感と、


新涼のほっとする感じがうまくあいまった一句でした。


涼新たご飯ご飯と歌ふ子よ   城田容子


とても伸びやかな一句です。


食欲も落ちる暑い夏を経て、


食欲の秋へと向かっていく感じがします。

どぶろくやいつもの駄ぼら懲りもせず   上俊一


〈駄ぼら〉は駄法螺。


〈懲りもせず〉と眺めているまなざしが、


呆れながらも愛があって良いですね。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は9月10日(水)13:30〜


会場は江東区森下文化センターです。


「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。


会員以外の方は体験参加が可能です。


初心者の方も歓迎いたします。


詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。