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「古志」深川句会(8月)を終えて 4

2025.08.17 21:00

13日(水)の「古志」深川句会、

第二句座(席題:新涼、濁り酒、稲雀)の特選句からいくつか。


新涼やスーツの人に遠会釈   仲田寛子


クールビズやオフィス・カジュアルが進んだとはいえ、


いまだスーツを着なくてはいけない職種も多いことでしょう。


スーツを着ている人に遠くから会釈している様子ですが、


じっさいには言葉にはあらわさずとも、


暑さも一段落して良かったですね、


という思いがこめられた遠会釈なのではないでしょうか。


〈遠会釈〉という間合いもまた、新涼にふさわしい感じがあります。

曲り家に馬はもう居ず濁酒   金澤道子


はるかな月日の流れを感じさせます。


南部の〈曲り家〉は馬を飼うのに適した造りをしているのですが、


生活に必要がなくなった馬はもうそこには居らず、


どぶろくを呑んでいる老いた人間だけが、


時代に取り残されたかのように存在しているのです。


相続にもめる一茶や稲雀   大場梅子


一茶の遺産相続を詠んだ句は世に多いですが、


この句は田んぼの風景が見えるところが良いですね。


雀が米を取り合っている姿が、一茶たちの争う姿に重なってきます。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は9月10日(水)13:30〜


会場は江東区森下文化センターです。


「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。


会員以外の方は体験参加が可能です。


初心者の方も歓迎いたします。


詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。