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中野 淳也 Junya Nakano

関西万博「南河内LIVE ART EXPO」

2025.08.24 02:07


9月16日(火)2025年大阪・関西万博「南河内LIVE ART EXPO」にて、富田林の伝統工芸「大阪金剛簾」に絵を描くライブパフォーマンスを行います。

180年以上の歴史を誇る大阪金剛簾の工房・杉多製簾株式会社のご協力を得て、その豊かな伝統と、自然素材ならではの質感や繊細な編みの技術を活かし、富田林の文化と精神性を映し出す一枚を創り上げます。

ぜひこの機会に、歴史と未来が交差する瞬間をご覧ください。


*終了いたしました

<ご報告>

富田林の寺内町の旧田中家住宅に、簾に描いたアケボノゾウの絵を展示していただいています。来年3月まで公開中ですので、お近くに来られた際はぜひ覗いてみてください。


開館時間:10時〜17時

入場無料(月曜休館)


「曙(あけぼの)」

この作品は、2025年大阪・関西万博「南河内LIVE ART EXPO」にて、富田林の伝統工芸「大阪金剛簾」に絵を描いたライブパフォーマンス作品です。

タイトルの「曙(あけぼの)」には、富田林を流れる石川で発見された日本固有の古代ゾウの化石、「アケボノゾウ」の名前から着想を得ました。

アケボノゾウの姿を踏襲しながら仏教で神聖視される白象として描いています。白象はお釈迦様の誕生にまつわる伝説に登場し、悟り、清浄、神性の象徴とされています。

その鼻に抱かれている「宝瓶(ほうびょう)」と宝瓶から出ている宝物は、仏の智慧や豊かさ、永遠の命を象徴していて、過去から現在の私たちの世界に届く恩恵を表しています。

この作品は、180年以上の歴史を持つ大阪金剛簾の工房の杉多製簾株式会社の協力のもと制作されました。「簾」のもつ自然素材の質感や編みの技術、そして伝統工芸のもつ歴史は、富田林の文化と精神性を映し出しています。

また、簾のもつ透け感を活かして、日の光や灯籠の光を当てるなど、どのような光のもので展示するかによって刻々と変化するその姿は未来の姿とも言えます。

背景に描いた金剛山地から夜が明ける「曙」の姿は、約100万年前の太古の記憶と、これから始まる新たな時代の光明を重ね、祈りと希望を込めて制作しました。この作品が地域文化の灯をつなぐ一枚になれば幸いです。


中野淳也