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ZIPANG-3 TOKIO 2020 ~昔ながらの伊勢参りとは~「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り(1)」

2019.02.16 18:25

はじめに 記事をお届けするに当たり、先の北海道における地震災害、関西地方ならびに中国四国・九州地方における大雨・地震災害で未だ行方不明、並びに亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての方々に心よりお見舞い申し上げます。 


二見からはじまる昔ながらの伊勢参り

古くから伊勢神宮に参拝する人は二見浦で禊(みそぎ)をし、その後、外宮、内宮の順番に参拝していたと言われていました。また、伊勢音頭の一節に「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と唄われたとも言われているように、朝熊山の金剛證寺にも参詣するのが習わしでした。 地元民オススメの”昔ながらの伊勢参り”をしてみませんか。

二見興玉神社(夫婦岩)→ 豊受大神宮 外宮(伊勢神宮 )→ 皇大神宮 内宮(伊勢神宮)

→ おはらい町 → おかげ横丁 → 朝熊岳金剛證寺→ 朝熊山頂展望足湯

→ 斎王の斎宮(明和町)


天気の良い日には、夫婦岩の間から富士山の背から昇る朝日を眺められる(夏至の頃)


[1]二見興玉神社(夫婦岩)

JR「二見浦駅」から徒歩約15分/車で伊勢二見鳥羽ライン「二見IC」から約3分
伊勢自動車道「伊勢IC」から車で約15分


御祭神に猿田彦大神を祀り、開運や家内安全・交通安全に御利益があるといわれています。
正面に見える夫婦岩は、その沖合約700m先に鎮まる、御祭神縁りの「興玉神石」と日の大神(太陽)を拝む鳥居の役目をしています。大小2つの岩が仲良く並ぶ姿から、夫婦円満や良縁成就を願う人々も訪れます。

境内には、御祭神のお使いとされる二見蛙(無事にかえる、お金がかえる)が多数奉献されています。

また、二見浦は古来より、清渚と尊ばれ、伊勢参宮を控えた人々が汐水を浴び、心身を清めた禊場でした。二見浦に参詣し、身を清めることを「浜参宮」といい、現在では、禊をする代わりに神社に参拝し「無垢塩祓」を受けることを「浜参宮」としています。


5月~7月頃は、夫婦岩の間からの日の出を見ることができますので、日の出を見て二見興玉神社に参拝してから外宮へ向かうのもオススメです。

大注連縄で太く堅く結ばれた二つの岩(男岩、女岩)を夫婦岩と呼びます。 夫婦岩は夫婦や、カップル等恋愛の象徴となされており縁結びのシンボルとしても有名です。 5月から7月は、夫婦岩の間から昇る朝日を見ることができます。

また、11月から1月の満月の頃は、夫婦岩の間から昇る月を見ることができます。

冬の満月の頃の夫婦岩  

※年末年始は夫婦岩の間から日は昇りませんのでご注意ください。


夫婦岩の間から昇る朝日。かぐや姫伝説の地、富士(不二)山が見える。(夏至の頃)


夏至祭

二見浦は古くより清渚と呼ばれ、伊勢参宮を控えた人々が汐を浴び、心身を清めた禊場として知られてきました。

夏至祭は、太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日に、夫婦岩の間から差し昇る朝日を浴びながら、禊を行います。

天候が良ければ、富士山の背から差し昇る朝日を拝することが出来ます。 毎年、全国から老若男女を問わず、多くの方が禊に参加しており、申し込みをすればどなたでも禊に参加することが出来ます。

お問い合わせ・お申込み

二見興玉神社 〒519-0602 三重県伊勢市二見町江575 電話番号 0596-43-2020

二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)

御祭神

猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
綿津見大神(わたつみのおおかみ)竜宮社


はじめに

古来より、人々は当二見浦に詣で、夫婦岩の間から差し昇る「日の大神」と、夫婦岩の沖合700mの海中に鎮まる猿田彦大神縁りの霊石と伝えられる「興玉神石(おきたましんせき)」 を拝してまいりました。この伊勢の海清き渚より富士の山影を望み、その背から輝き昇る朝日、取り分け夏至の朝日を拝する神厳さは筆舌に尽し難い感動を覚えます。世界を照らし治め、日の大神と称えられる天照大神様の御神威を拝み、また猿田彦大神様の御神力のお陰を戴き、神人一体の極致を体感されますことをお祈り申し上げます。


御 神 徳

猿田彦大神は、天孫瓊瓊杵尊(てんそんににぎのみこと)が天照大神より三種の神器を授かり天降られるとき、天(あめ)の八衢(やちまた)にお迎えして途中の邪悪を祓いながら道案内を申し上げ、また垂仁天皇の御代、倭姫命(やまとひめのみこと)が天照大神の御鎮座の地を求められたときも御神徳を示され五十鈴川の川上に導かれました。

この為に古来より善導の神として開運招福、家内安全、交通安全の守護神として信仰され、魂を導き甦(よみがえ)らせる御神威により甦りの神と称され、別名興玉の神とも称えられております。また古来より、土地を領する地主神と云われ、土地の邪悪を祓い清め災厄を除く福寿の神として信仰されております。

宇迦御魂大神は、稲の霊の神と云われ、食糧を司る神、後に衣食住産業の守護神として仰がれております。


[2]豊受大神宮 外宮(伊勢神宮 外宮)

JR「二見浦駅」から「伊勢市駅」まで約10分、「伊勢市駅」から徒歩約5分/車で約20分


正しい参拝の仕方

昔からお伊勢参りでは外宮、内宮の順に詣でるのが慣わしです。お参りの際は「神様のおそばに」という気持ちで、神様に失礼にならないような服装とふるまいを心掛けましょう。

第一鳥居から奥は清浄な神域のため、手前の手水舎で“お手水”をして心身を清めます。手水舎の位置と同じく外宮は左側通行、内宮は右側通行。鳥居をくぐる前には立ち止まって一礼します。そしていよいよ参拝のとき。正宮の周りには幾重もの垣がめぐらされ、一番外側の板垣前の石段より内側は撮影禁止です。

心をしずめて純白の御幌がたなびく神前に立ち「2拝・2拍手・1拝」。拍手の後目をとじてしばし祈ります。伊勢神宮では個人的な願い事はせず、日々の暮らしへの感謝をささげましょう。

外宮手水舎(北御門)

外宮火除橋 小さな堀切に架かる火除橋は外宮の玄関口。

外宮正宮
伊勢市の中心部、高倉山を背にして鎮まります豊受大神宮(とようけだいじんぐう)は、豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。


衣食住の神様を祀る

食物・穀物を司る神である豊受大御神がお祀りされています。 衣食住をはじめあらゆる産業の守り神です。
御正殿以外にも風宮、土宮、多賀宮の3つの別宮にもお参りしましょう。

祭神の豊受大御神は約1,500年前、天照大御神の食事を司るために招かれた食と産業の神様です。地元では「外宮さん」と呼ばれて親しまれています。外宮では1,500年間、続けられてきた神事があります。それは毎日朝と夕方、天照大御神をはじめとする神々に神饌(しんせん)(お食事)を奉る「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」です。


[3]皇大神宮 内宮(伊勢神宮)

外宮前バス停から内宮前バス停まで路線バスで約15分/車で約10分

内宮宇治橋
お蔭参りが流行した江戸時代、全国へ広がった伊勢音頭で「伊勢へ行きたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも」と歌われ、人々は伊勢への憧れを募らせました。その憧れと崇敬の心は、時代が経ても変わることはありません。現在も日本全国から多くの方が伊勢を訪れ、内宮と外宮を合わせると1年間に約800万人の方がお参りされます。

内宮 第二鳥居

内宮 正宮 皇大神宮


神路山(かみじやま)、島路山(しまじやま)の麓、五十鈴川のほとりに鎮座する皇大神宮は、皇室の御祖神であり日本人の大御祖神である天照大御神をお祀りしています。 今から2000年前、皇位のしるしとして受け継がれる三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)をご神体として伊勢の地にお祀りし、国家の守護神として崇める伊勢信仰は平安末期より全国に広がりがみられました。現在でも全国の神社の本宗として特別に崇敬を集めます。


日本人の氏神様を祀る

日本人の総氏神である天照大御神がお祀りされています。 俗界と聖界との懸け橋といわれる宇治橋を渡り、風日祈宮、荒祭宮、御正殿へお参りしましょう。

日本でも類例がない木造大橋・宇治橋の約2分の1サイズの風日祈宮橋

風日祈宮

風日祈宮
ご祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の御子神で、特に風雨を司る神、級長津彦命、級長戸辺命。雨風は農作物に大きな影響を与えますので、神宮では古より正宮に準じて丁重にお祭りしています。 風日祈宮に通じる風日祈宮橋(かざひのみのみやばし)の上からは、美しい新緑や紅葉を望むことができます。


御鎮座地
内宮神楽殿授与所の向い側の参道を進み、風日祈宮橋を渡ると右手に鎮座しています。 風日祈宮橋は五十鈴川御橋ともいわれます。


荒祭宮

荒祭宮
荒祭宮は、内宮に所属する十別宮のうち、第一に位しています。殿舎の規模も他の別宮よりも大きく、正宮に次ぐ大きさです。ご祭神は、天照大御神の「荒御魂(あらみたま)」です。神様の御魂のおだやかな働きを、「和御魂(にぎみたま)」と申し上げるのに対して、荒々しく格別に顕著なご神威をあらわされる御魂の働きを、「荒御魂」とたたえます。


御鎮座地
荒祭宮は御稲御倉(みしねのみくら)、外幣殿(げへいでん)を越えて、石段を下りると正宮の北方、やや小高い所に鎮座しています。


続く・・・



伊勢「斎宮」の明和町観光大使
鎹八咫烏記



協力(順不同・敬称略)

公益社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構〒519-0609 三重県伊勢市二見町茶屋111-1
伊勢市二見生涯学習センター1F 電話番号 0596-44-0800    

神宮司庁 〒516-0023 三重県伊勢市宇治館町1電話: 0596-24-1111

三重県庁 〒514-8570 三重県津市広明町13番地 電話番号:059-224-3070 


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