統計不正問題お構いなしGDP速報を報じるメディアの“大罪”!
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■統計不正問題お構いなし
GDP速報を報じるメディアの“大罪”
公開日:2019/02/16
<GDP 2期ぶりプラス>――。
内閣府が14日発表した2018年
10~12月期のGDP(国内総生産)
速報値。
大メディアは大見出しを付けて
デカデカと報じていたが、
厚労省の統計不正問題で今や
安倍政権下で公表される数値
は世界中から疑問符が付いて
いる。
そんな中で政府発表を垂れ流し
する大新聞・テレビの姿勢も
マトモとは思えない。
実際、ネット上では、GDPの
速報報道について、
<緊急速報で流すニュースか?>
<まるで大本営発表>との批判が
噴出。
どうみても、今の状況では、
果たして政府が公表している数字
が正しいのか、誤っているのかが
分からない状況だから当然だ。
内閣府は統計不正でGDPへの
影響は「なかった」と断言している。
しかし、時事通信の世論調査
(8~11日)では、厚労省による
統計不正の隠蔽が「あった」との
回答は73.5%に達している。
NHKの世論調査でも、政府統計を
「信用できない」は52%だ。
つまり、国民の大部分が政府発表
を信用していないのだ。
■まるで被害者顔
野党が指摘する通り、
官僚らが安倍政権に忖度して統計
数値を歪めたのかどうかはともかく、
そんなマユツバ数値を
「アベノミクスの成果」と大々的に
報じてきた大マスコミにも責任の
一端はあるだろう。
昨年6月の賃金伸び率3.6%に
しても、複数のエコノミストは
「おかしい」と指摘していたにも
かかわらず、「21年ぶりの賃金上昇」
「アベノミクスの成果」などと大ハシャギ
していたからだ。
それが今や、
「統計不正でだまされていたのは
俺たち」と言わんばかり。
まるで被害者顔だからクラクラする。
法大名誉教授の須藤春夫氏
(メディア論)がこう言う。
「GDPは景気を判断する重要な
指標なので、報じることは大切です
が、そもそも数字を信頼できるのか。
これまでは政府発表を信頼して報じ
ることはあり得たでしょうが、安倍
政権は隠蔽や改ざんなど、何でも
あり。メディアは政府発表に対して、
より注意深くならないといけないの
です。国民の政府統計への不信感が
高まる中で、何の検証もなく、政府
発表を垂れ流していては、また不正
統計と同じような問題が出ます」
発表モノ中心の大メディアのマヒ
した感覚が、安倍政権の横暴を
野放しにしているのだ。
【転載終了】
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海外紙が、フェイクニュースと報じて
いるときに???という感じですね。
日本のマスコミは、世界から信用
されなくなります。
いいのでしょうかね?