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こんどは世代を超えて語る、憲法・安保法制の話

2016.02.26 09:18

2月20日(土)、ちくほう共学舎「虫の家」にて第37回筑豊民塾が開催され、その発言者のひとりとして参加して来ました。


テーマは「こんどは世代を超えて語る、憲法・安保法制の話」。


FYMの学生さんと、浄土真宗の僧侶の方、「虫の家」の代表、そして私の4人が憲法と安保法制について語りました。


私からの問いは、安保法制(戦争法)に多くの市民が反対したあの夏、安保体制それ自体に思いを馳せた方がどれだけいたのか、というものでした。

私たちが大切に思う非戦を誓った憲法9条と、米軍の駐留を認める安保体制とはそもそも矛盾しています。

その矛盾がなぜ成立しているかといえば、それは沖縄の存在があるからこそ。

沖縄に在日米軍基地の74%が遍在しているために、私たちは日常的にその矛盾をリアルなものとして考える必要がないのです。


確かに集団的自衛権の行使や後方支援、憲法の拡大解釈はあってはならないことです。しかし、もし仮に野党が政権を奪い安保法制(戦争法)を廃棄できたとしても、憲法と安保体制との矛盾は何も変わらないでしょう。


まずは憲法9条と安保体制そのものの矛盾に気づくこと。

具体的には、沖縄からの「もうこれ以上は基地はいらない」という声に、本土の人間が「基地引き取り」という運動で責任をもって応えることを通して、憲法9条と安保体制について喧々諤々の議論をはじめること。

誰かに負担を負わせたままで、どうやって民主主義や自由や人権や平和を論じることができるでしょうか、


というような問題提起をさせていただきました。※


懇親会では参加してくださった方々からさまざまなご意見をうかがい、私にとっては貴重な意見交換の機会となりました。Tさん、心あたたまるおもてなしと自由闊達な議論の場をどうもありがとうございました。白熱しすぎて少しご心配をおかけしてしまったかもしれませんが……。


帰りは夜のローカル線で、FYMの学生さんとガールズ(!)トークをして帰ってきました。

彼女は先月、お父さまと辺野古や高江を訪問してきたとのこと。その際、お父さまが現場で「基地引き取り」について問題提起をしてくださったという話を聞き、感動で胸がいっぱいになりました。


まだご挨拶をしたことがないのですが、いつか、お話できるときを楽しみにしています。



(里)


※『虫の家だより』次号に掲載予定です。