🎤勝勢蓮先生インタビュー:緊張の先に見える、芸の高み
2025.10.22 02:45
毎月の合同練習を重ねることで、出演者たちはどんな成長を遂げているのか—— 勝勢蓮先生に、その秘密を伺いました。
「普段のお稽古は一対一が多いんです。だから、横並びで稽古する機会って少ないんですよ」と蓮先生。
横並びでの稽古では、撥のタイミングを合わせる難しさや、早撥にならないように気を配る繊細さが求められるそう。
「たて三味線に合わせるのも、なかなか難しいのよ」と、先生は微笑みながら語ってくれました。
さらに、担当曲以外の場面で他の師範に見られることも、生徒さんにとっては大きなプレッシャー。
「それを毎月経験することで、度胸がつくんです」と先生。
実際、インタビュー中の私も「回数を重ねることで度胸がつきました」と思わず笑ってしまうほど、共感の嵐!
「本番にミスがないように、1曲1曲覚えきるプレッシャーはすごく人を成長させると思うの。撥の扱い一つで音色が変わるから、工夫も必要になるしね」 毎月の練習が続くことで、緊張が途切れることなく、常に芸と向き合う日々が続いているそうです。
「今まで普通にないことをしているんだから、そりゃあ、成長するわよね」と、先生は笑顔で締めくくってくれました。
緊張の連続の中で磨かれていく芸と心。
この演奏会は、そんな努力の結晶が舞台に咲く瞬間なのです。