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Son and Dad

OYUUGI

2019.02.16 20:26

日曜の朝5時

雲一つない早朝の優しい空にゆっくりと朝日が昇り始めている。

ベッドから上がり、体全身を朝日にあて伸びをしよう。

階段を下りリビングから洗面所にアクセスし歯磨きを始める。

歯ブラシに歯磨き粉を塗り、奥歯から丹念に磨いて行く。

少し冷えた水で顔を洗い、瞳孔から一気に目を開かせる。

タオルで顔を拭き取りながらと、同時に天井の窓から空を確認。

「うん、いい天気。ちょっと走りに行くか」

5月の京都はもうすっかりと初夏の陽気になった。

薄手の麻生地で出来たジャケットを一枚羽織り、スニーカーと合わせる。

木屋町通りを少し北上、鴨川二条を渡り、ガレージまで向かう。

まだ街は起きていない、車は少なく、川に浮かぶ鴨は、ゆっくりと羽ばたく準備をしている。

毎回ガレージに近付くにつれ、落ち着きが無くなり自然と早足になるのだが

所謂これが大人の少年心なのだろう。

シャッターを潜り

しっとりとしたボディカバーに包まれている我が愛機

「さあそろそろ起きる時間だよ」

イモビのキーを押しセキュリティを解除する。

カンビオポンプのキュイーンという独特な音と共にドアを開け

キーを半分まで回しイグニッションをON。

電圧OK、油圧OK、オイルレベルOK

全ての電力が稼働し始めるのを耳で確認した後、セルを回す。。「ッッキュルルル フォワン-----」

ここまでの動作、約50秒

私はこの約50秒間、瞼がトロンとし口元が緩くなってしまう。

そして心の声が、もう咽喉仏のすぐ真裏まで来ている。

「ああ….最高。。」

正常にエンジンが掛かり安堵しているのも束の間、次のステップに入る。

左から水温、ガソリンレベルを確認し、カルテを製作していく。

「やあ、2週間振りだね 元気にしていたかい?」

「今日は少しクランキングが長いように感じたけど、大丈夫?」

「右のリアフェンダーが少し汚れているね」

車の回りを目視しながら、心の中で車と対話をする。

次に、電動の幌を立ち上げ、トノカバーに収まるまでの動作を最後まで見届ける。

今日はスムーズ。

サイドウインドも下げた。

耳に入ってくるアイドリング音は約10db程上がる。

「じゃそろそろ行こうか」

パドルを引きギヤをローにイン。ほんの数ミリ、アクセルペダルに右足を充てて

半月振りにコントロールするリニアな感触。

クラッチを出来るだけ労り、微妙なアクセルの感覚をゆっくりと思い出して行く。

屋内から青空の下に降りた瞬間

淡い日差しがポルトローナフラウの車内を優しく包み込む。

絶妙な光の些事陰減で、いつもより1段とベージュのレザーが品やかに見えたのは言うまでもない。

朝6時前

「さあ今日はどんなお遊戯をしよう?」



息子