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司法書士田中康雅事務所|新百合ヶ丘・麻生区の相続相談

自宅の認知症対策|遺言・贈与・信託・任意後見・成年後見を「比較して選ぶ」

2025.09.01 02:06

自宅の認知症対策は、制度名より先に、自宅で何を止めたくないかを決めると選びやすくなります。遺言・生前贈与・民事信託・任意後見は判断能力があるうちにしか選べず、落ちたあとに残るのは成年後見です。 

この記事は、自宅の認知症対策でよく出てくる遺言・生前贈与・民事信託(家族信託)・任意後見・成年後見を、役割・メリット・注意点で比べて選ぶためのまとめです。詳しい解説は、それぞれの記事へ進めるようにしています。

この記事の内容
・自宅は「止まり方」から逆算すると迷いにくい
・自宅で起きやすい「詰まり」のパターン
・5つの制度の役割と注意点 ・こんなときはこれを検討(事例で2つ) ・税金はどこで関わるか ・迷ったら、全体像へ戻れます ・初回のご相談は無料です 

自宅は「止まり方」から逆算すると迷いにくい 

自宅の認知症対策は、だいたい次の3つのどれかを止めたくない話になります。売れる状態、管理できる状態、家族が迷わない道筋です。どれを止めたくないかによって、向きやすい制度が変わります。 下の図は、自宅で止めたくないことと、向きやすい制度の組み合わせを示したものです。

選べるのは、判断能力があるうちだけです。 

向きやすい制度は目安です。実際には、いくつかの制度を組み合わせて使うことも多くあります。 


自宅で起きやすい「詰まり」のパターン 

自宅の認知症対策で、実際に手が止まりやすいのは次のような場面です。


5つの制度の役割と注意点 

 5つの制度を、自宅の目線で比べます。どの制度にも得意な役割があり、同じくらい、誤解されやすい点があります。

 遺言|亡くなったあとの「分け方」を整える 

遺言の入口|作成・執行・遺留分までを整理 

生前贈与|名義を先に動かす(戻しにくい) 

生前贈与は、相続の流れの中で考える|目的・制度・特別受益・遺留分を整理 

民事信託|自宅の管理・処分を止めにくくする 

 自宅の認知症対策として信託を具体的に考えるときに決めることと、当事務所でお受けする民事信託の手続きは、次の記事にまとめています。 

 認知症対策としての信託(自宅)|自宅を信託で考えるときに決めること  

 民事信託(家族信託)の手続き|何ができるか・どんな場面で考えるかを整理 

 任意後見|本人を支える「契約」

任意後見人には、成年後見人のような取消権がありません。 

本人がした契約を、あとから取り消せるから安心、という理解はずれやすいところです。契約の前に、何のための任意後見かをはっきりさせておくことが大切です。任意後見と民事信託の違いと、併用の考え方は、次の記事で整理しています。 

任意後見と家族信託の違い|認知症対策でどう使い分ける? 併用という考え方も整理 

成年後見|判断能力が落ちたあとの「救急ルート」 

 成年後見制度は、2026年6月に見直しの改正民法が成立しました。後見・保佐・補助を補助に一本化することや、必要がなくなったら終われる仕組みなどが入っています。施行は2028年ごろまでの政令で定める日で、それまでは今の制度で進みます。


こんなときはこれを検討(事例で2つ)

 数年のうちに、住み替えや売却の可能性がある

介護や施設への入所が視野に入り、自宅を売って費用に充てる可能性があるケースです。このときは「売れる状態」を残すのが最優先になりやすく、自宅の民事信託が力を発揮する場面があります。亡くなったあとの分け方は遺言で整えると、家族の迷いが減りやすくなります。 

本人の生活・介護の支えが中心になる

 財産よりもまず、暮らし全体を支える人が必要で、見守りや意思決定の支援の比重が大きいケースです。このときは任意後見が合うことがあります。ただし、取消権がない点を前提に設計します。そのうえで「自宅をどう動かすか」が別に出てくるなら、民事信託を併用して役割を分ける、という整理もあります。 


税金はどこで関わるか 

制度ごとに、最低限だけ整理します。

なお、自宅が関わる場合は、制度そのものの税ではなく、「名義を動かす(贈与)」「売る(譲渡)」「相続で引き継ぐ」といった出口で、税の論点が出ます。ここでは「関係しそうか」を一度確かめられれば十分です。税額の試算が必要な場合は、税理士と連携して進めます。 


迷ったら、全体像へ戻れます

 認知症対策の全体は、不動産・遺言・信託・後見・会社まで、入口として別の記事に整理しています。自宅以外の財産も含めて考えたいときは、こちらへ戻ってください。 

認知症対策の全体像 


 初回のご相談は無料です

 「自宅のことだけ先に整えたい」という段階でも大丈夫です。遺言・贈与・民事信託・任意後見・成年後見の中から、いまの状況に合う順番を整理します。オンラインでのご相談にも対応しています。 ご依頼いただくかどうかは、方針と費用の説明をお聞きいただいたうえでお決めください。 遺言・贈与・民事信託のご相談の内容、進め方、費用は、生前・2次相続対策のページにまとめています。 

生前・2次相続対策|いまの名義と、次の相続の準備