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この道往けば act2

五百峠 後編

2025.09.01 07:49

五百峠隧道は峠より小松側にあるため、峠も片勾配の下りとなっています。

さぁ小松のどこに出るか。

地図である程度分かっていても、それを景色としてみるのはまた違った味わいがあります。

現地探索の楽しみですね。

なんかこの写真では登っているように見えますが、実際にはトラバース区間です。

トラバースというのはロッククライミングなどでも使う用語で、横移動区間。

つまり、上り下りができる場所を探している区間ということです。

この辺りが一番クリティカルかも。

右に脱輪するとワンチャン木をなぎ倒しながら谷底まで行けます。

ガードレールもないので、慣れない人は普通に怖いですね。

酷道と呼ぶにふさわしい道の景色です。

こういう木が生えてない崖が一番ヤバいんだから。

ここはガードレールがあるのでまだマシですけどね。

木も生えないか、木が生えても崩れ落ちてるかどっちかですから。

まだまだ五百峠は険しいです。

五百峠の名の由来は、五百本の斧やつるはしで掘削して開いた道だからという伝説が残っています。

確かに相当険しいですからね。

苦労が垣間見れる名前です。

周りが植林された杉になってきました。

いよいよ人の手が入ってきています。

これはこれで美しいですね。

岸壁の苔が美しい。

この辺りは水気が多く滑りやすいですが、その分美しいですね。

道も場所によって、顔が違う。

これも道の探索の楽しいところです。

下れば下るほど路面が濡れてきています。

別の探索できた時も晴れてても濡れてたんですよねこの辺。

よほど山の水分量が多いのでしょう。

大きなヘアピンカーブです。

Rが小さい方が好みですが、これはこれでいい味が出てますね。

そして終わりの時間は突然現れます。

この反対側を僕は見たことがあります。

本当に無事通れてよかったよ

この「当分の間」には、こことかこことかで何度も痛い目見てるんだから。

開かずの国道は楢峠だけで十分です。

ここから先の区間はすでに探索済み。

実は尾小屋鉄道編のスタートがこの場所でした。

非常に長い探索でしたが、実際は勝山市と小松市しか通過していなかったりします。

ちょっと地図を見てみましょうか。

こちらが今回の一連の峠たち。

かつての街道筋そのものと言っても過言ではありません。

こういう風に峠が並んでいる国道、好きなんですよね。

今後もこういう取り上げ方していきたいと思います。


以上、五百峠編