選ぶことは、生きること
日本知育玩具協会・知育玩具マイスター/認定講師の船越智子です。
時々、こんなことありませんか?
親が良かれと思って子どものためにいくつか選んであげて、その中から自身で選びなさい…といって、その後子ども自身で「これ」と決めたはずなのに…
なんだか気に入らなくなったり上手くいかなかったりとなると、「ママのせいだ」などと言う…
ああ~~あるある…でももう懐かしいかな…と思われたでしょうか
現在進行形だわ、なんて思われた方もあるでしょうか
子どもが自分で選ぶことは大切だ、と言われる。でも、子どもに選ばせたらちゃらんぽらんな選び方をする…う~~んなんだかめんどくさい、やっぱり親の私が決めてしまった方が早いんじゃない?…なんてこともあるでしょうか
私も、かつては、少なからずありました。
でも、選ぶことは生きること、これは子どものためにも、忘れないであげてください。
子どもはいろんな意味で、大人よりは未熟でしょう。大人が目をかけてあげる必要はあります。危険な世界からは守ってあげる、遠ざけてあげる必要もあります。
例えばですが、夜中に子どもを起こして「これが夜の街だよ」と子どもを夜の街へ連れて行く、ということは積極的にはしないでしょう。子どもにとって積極的にとるべき行動でもなければ、ふさわしい世界でもないでしょう。子ども自身の今、得るべきことが得られる場所、選ぶに足る世界ではないからです。
子どもに自ら選ばせるには、選ぶに足る世界へ連れて行ってあげること、これが一番です。
良質の遊びができる場所、良質の玩具を手に入れられる場所、良質な関係を築くことができる場所、そういったところを家庭に作り、またそれを満たす場所へ連れて行って、選ぶに足るその世界で選ばせるのです。選んだ結果を否定されることもなく、認め育てられれば、自ずと自己肯定感が育ち、適切な自己決定もできるようになってきます。
自身で選び決定することは、自分の人生を、自分が主人公として生きることです。着ていく服を一つ選ぶのも、夕食に何を食べるか決めるのも…すべて選択・決定の連続ですよね。
主人公として、なんて、大げさに感じますか?でも、その選択することの積み重ねというのは、まさに人生そのものなのです。