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ジャイアント馬場追善興行は、昭和と平成が融合した日だった!

2019.02.19 15:33

2月19日 ジャイアント馬場没20年追善興行 両国国技館 8800人超満員

(試合内容は実況ツイートより)

<第1試合 ジャイアント馬場メモリアルバトルロイヤル>

○百田光雄 (7分11秒 サムソンクラッチ)×井上雅央

※退場順=キム・ドク  "ハリウッド"ストーカー市川 TARU 垣原賢人&土方隆司 本田多聞 ヤス・ウラノ ジョー・ディートン&相島勇人 菊地毅 アブドーラ・小林 MEN'Sテイオー 井上雅央


<第2試合 30分1本勝負>

本間朋晃 ○岡林裕二 野村直矢 成田蓮(8分36秒 アルゼンチンバックブリーカー)宮本和志 橋本友彦 橋本大地 ×野村卓矢


<第3試合 ストリートファイト・トルネードバンクハウス8人タッグデスマッチ〜1度は見たい!グレート小鹿さんのドロップキック!炸裂なるか!?返礼品は机パイルドライバーでお願いします〜 30分1本勝負>

大仁田厚 ケンドー・カシン ○鈴木秀樹 保阪秀樹(6分55秒 片エビ固め)グレート小鹿 長井満也 石川修司 ×佐藤光留

※ダブルアームスープレックス


<第4試合 30分1本勝負>

○タイチ 金丸義信 TAKAみちのく(9分43秒 首固め)×渕正信 藤原喜明 青柳優馬


<第5試合 スペシャル3WAYタッグマッチ 30分1本勝負>

○SANADA BUSHI(8分13秒 片エビ固め)×海野翔太 吉田綾斗

※ラウディングボディープレス あと1チームはジェイク・リー&岩本煌史


<第6試合 30分1本勝負>

新崎人生 ○丸藤正道(10分10秒 完璧首固め)×望月成晃 シュン・スカイウォーカー


<第7試合 30分1本勝負>

○秋山準 大森隆男 太陽ケア(12分32秒 片エビ固め)小島聡 永田裕志 ×西村修

※リストクラッチ式エクスプロイダー


<第8試合 60分1本勝負>

○ミル・マスカラス ドスカラス(11分6秒 体固め)カズ・ハヤシ ×NOSAWA論外

※ダイビングボディープレス


<第9試合 60分1本勝負>

○宮原健斗 関本大介(24分24秒 シャットダウンスープレックスホールド)棚橋弘至 ×ヨシタツ


 2月19日、プロレスの日に「ジャイアント馬場没20年追善興行」が開催され、オープニングでは馬場さんの若き日の勇姿がモニターで紹介されると、馬場さんとのB・I砲でパートナーであり、ライバルでもあったアントニオ猪木が鈴川真一を伴って登場、「元気ですかー! 元気があれば何でもできる。元気があれば送り人もできる。20年ぐらいになると忘れられる人が多いが、今日は会場にたくさんの方に来ていただいて、ジャイアント馬場に成り代わってお礼申し上げます」と挨拶し、「1・2・3ダー!」で開会宣言となった。

 第1試合のバトルロイヤルには、全日本で中堅として活躍したディートンも参戦も、サプライズとしてスト市が急遽参戦、闘龍門JAPAN時代の好敵手?であるTARUとの対戦に期待がかかったが、コーナーに立ったスト市は誰も相手にされないままOTTRで失格となり、TARUも凶器攻撃の反則負けとなって失格となる。

 そして最終的にはかつての全日本で第一試合での定番カードとして対戦していた百田と雅央が残り、マイティ井上レフェリーからビンタを受けた雅央を百田がサムソンクラッチで3カウントを奪って勝利となる。


 第2試合は本間がターメリックストームでのかつての相棒である宮本と対峙するが、宮本のパワーに苦しめられた本間の小こけしは自爆。宮本組は一番キャリアの浅い成田を捕らえてリードを奪うが、卓矢が岡林相手に卓矢もミドルから串刺しエルボーで攻め込み、ブレーンバスターから腕十字で捕らえるが、岡林が持ち上げて叩きつる。しかし宮本&友彦のラリアット&ジャーマンの援護を受けた卓矢がPKを浴びせる。

 しかしが成田&直矢が卓矢にドロップキックを放つと岡林がリーブロックからパワースラムで投げ、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ、卓矢はスリーパーで捕獲も、岡林が担ぎ直して、卓矢ギブアップ、敗れはしたが卓矢の活躍が一番目立った試合となった。


 第3試合のストリートファイトマッチは、小鹿組は鈴木を捕らえて小鹿が補助つきドロップキックを連発するも、大仁田がかつての全日本の先輩である小鹿にイスでフルスイングし、貫通パイルドライバーはカシンが老人虐待として止め、代わりに光留にパイルドライバーを決めるも、両膝が悪い大仁田の動きが止まってしまう

 ここで長井が有刺鉄線ボードをセット、小鹿と石川が大仁田をボードへ叩きつけ、光留がギターショットで大仁田を追い詰めるが、石川がチョークスラム狙いは大仁田が赤の毒霧を噴射で逃れ、光留は鈴木にジャンピングハイキックからパワーボム狙いは。保阪が有刺鉄線バットでカットすると、鈴木との合体で光留を有刺鉄線ボードに被弾させ、大仁田がイスで一撃から鈴木がダブルスープレックスで3カウントを奪い勝利、試合後は大仁田がマイクで「私はジャイアント馬場さんの5代目の付き人です。ハッキリ言って、ボクは最低の付き人です。だけど、ボクはジャイアント馬場さんを、社長を愛していました。天国の馬場さんありがとう、ありがとうございます」と締めくくる。


 第4試合は鈴木軍が藤原を三人がかりで痛めつけるが、金丸に急所打ちを浴びせた藤原は青柳に代わり、青柳がエルボー、ファアーム、ダイビングクロスボディーで続くが、代わったタイチが実況席で解説をする川田利明本人を目の前にして川田利明モードを発動、足蹴、ローキック、ミドルキック!ジャンピングハイキックと浴びせるも、天翔十字鳳狙いは青柳がかわしてジャンピングニーを発射する。

 代わった藤原は鈴木軍に一本足頭突きを乱打、渕がもTAKAにヘッドロックパンチからボディースラムで続き、ここ一番で当たるドロップキックでを連発するが、タイチへのドロップキックが自爆すると、タイチは容赦なく串刺しジャンピングハイキックを炸裂させ、ステップキックからのラストライドはリバースされたが、急所打ちからの首固めで3カウントを奪い勝利、試合後もタイチは木原リングアナを襲いつつ、川田に向かって「まだやってるの、俺がやってやるよ!」と挑発する。


 第5試合はロスインゴ、Sweeperもキャリアの浅い海野&吉田を狙い撃ちにするが、吉田と海野が連係で岩本を捕らえたところで、ロスインゴが割って入り、BUSHIが岩本を毒霧で排除し、SANADAはジェイクにパラダイスロックで動きを止めると、その間にSANADAは海野に旋回式Skull Endからラウディングボディープレスで3カウントを奪い勝利となる。


 第6試合は丸藤と望月が打撃戦を繰り広げるも、新崎がシュンをショルダータックル、側転からトラースキック、地獄突き、拝み渡りからブレーンチョップと攻め込み、丸藤も鞭のようにしなる逆水平、フェイスカットからネックツイスト、新崎はリバーススプラッシュ、ショルダークロー、丸藤は時間差ラリアットとシュンを蹂躙する。

 劣勢のシュンは旋回式クロスボディーで反撃すると、代わった望月は新崎に二角蹴りを浴びせ、シュンが場外の丸藤組に三角飛びプランチャを命中させる。

 リングに戻ると望月が丸藤にビックブーツも、丸藤は側転からドロップキックで応戦すれば、望月はランニングローキックを浴びせ、新崎vsシュンも、新崎がシュンにブレーンチョップから拝みオットを発射、新崎は曼荼羅捻りから極楽固めで捕らえるも、望月が慌ててカットに入る。

 望月の援護を受けたシュンは丸藤にブラスター、望月の一角蹴りの援護からスカイウォーカームーンサルトを投下、新崎にもスカイウォークケブラータ!命中させる。

 望月は丸藤にミドルキックも丸藤は逆水平で応戦、望月はイリュージョンに対して丸藤は虎王で応戦、望月はツイスター狙うが、丸藤が完璧首固めで3カウントを奪い勝利となる。


 第7試合の新日本vs全日本の第三世代対決は、永田が大森を攻め込み、アックスボンバーを狙う大森を切り返して白目式腕固めで捕獲、だがバックドロップで反撃した大森はケアに代わり、ハリケーンスパイク、サンケアキック、河津落としと畳みかけるも、永田は秋山の眼前でエクスプロダーで反撃する。

 代わった小島はケアにマシンガンチョップも、代わった秋山が串刺しニーからランニングニー、エクスプロイダー狙いは小島がコジコジカッターで阻止されるも、ラリアット狙いは秋山がエクスプロイダーで投げ、フロントネックロックで捕らえる。

 代わった西村は秋山にエルボースマッシュから足四の字固め、コーナーから足めがけてダイビングニーを投下するが、スピニングトーホールドはケアがカットにカットされると、大森がアックスギロチンドライバーで突き刺し、最後は秋山がランニングニーからリストクラッチ式エクスプロイダーで3カウントを奪い全日本が勝利を収める。

 第8試合のマスカラス兄弟vsカズ&NOSAWAは、マスカラスがNOSAWAにフライングクロスチョップを決めたことを皮切りに、ドスカラスが入ってNOSAWA、カズにダブルでのフライングクロスチョップの編隊飛行を披露、更にダブルでのアトミックドロップも決める。

 そしてドスカラスがカズ&NOSAWAに両腕ラリアットを浴びせると、コーナーからマスカラスが76歳でダイビングボディープレスを投下して3カウントを奪い健在ぶりを見せる。

 メインは全日本の三冠王者の宮原、大日本の二冠王者の関本が組んで棚橋&ヨシタツと対戦、宮原は現在の三冠ベルトだけでなく、旧三冠(インター、PWF、UN)のベルトまで持参して登場する。

 先発で出た棚橋と宮原はロックアップ、互いに引かない、ヘッドシザースの攻防と出方を伺うも。棚橋はエアギターを渡すと宮原が演奏、関本にも渡したが、関本はヨシタツに投げ、ヨシタツは客席へ投げる。

 宮原と関本が連係でヨシタツを捕らえに入りつつ、宮原は控えの棚橋にビックブーツで強襲、場外戦で宮原はヨシタツに頭突き、棚橋は関本に頭突きを浴びせるが、得意の首攻めでヨシタツを攻める宮原に棚橋が救出に入り、棚橋の援護を受けたヨシタツはエプロンからランニングローキックで宮原を捕らえる。

 棚橋組は宮原を捕らえにかかるが、棚橋組にドロップキックで反撃して関本に代わり、関本は二人に往復ラリアット、突進する棚橋にパワースラム、ヨシタツにはブレーンバスター、アルゼンチンバックブリーカー、棚橋がカットも関本はドロップキックを放つ。

 棚橋は関本にエルボーに対し、関本は串刺しラリアットも、棚橋はビンタからドラゴンスクリューを決めるが、スリングブレイドは関本が逆水平で迎撃、棚橋のビンタに対して関本は往復ビンタ!ブレーンバスターは棚橋はツイストアンドシャウトも、関本は起き上がってラリアットを浴びせ、交代した宮原もビックブーツ、サイドからドロップキックで続く。

 宮原は突進も、棚橋は低空ドロップキックで迎撃しセカンドコーナーも、宮原はノーザンライトスープレックスで投げてから、串刺しブラックアウト、だが倒れない棚橋は太陽ブローも宮原はブラックアウトで応戦、棚橋のランニングネックブリーカー狙いは、宮原のラリアットと相打ちとなってしまう。

 代わったヨシタツは宮原にビックブーツの連発から、スワンダイブミサイルキック、スイングDDTと畳みかけ、ここで棚橋が入ってヨシタツの援護でスリングブレイド、そしてが場外の関本にプランチャも関本がキャッチして叩きつけ、ヨシタツのコンプリートショットを逃れた宮原はブラックアウトからブレーンバスターで投げ、宮原はシャットダウンスープレックスを狙う。

 そこで棚橋がスリングブレイドでカットも、関本がラリアットで棚橋を排除、そして棚橋を宮原&関本が眉山で投げ、コーナーのヨシタツには宮原が雪崩式ブレーンバスターも、意地でおきたヨシタツがエルボー合戦に持ち込む。

 ヨシタツは突進する宮原にコンプリートショットからヨシタツ幻想で捕獲し、CBJを狙うが、宮原がブラックアウトで迎撃、それでも丸め込みで粘るヨシタツにブラックアウトを連発し、最後は二段式ジャーマンからのシャットダウンスープレックスホールドで3カウントを奪い激戦を制した。

 試合後に宮原がパートナーとして意地を見せたヨシタツと健闘を称えあい、また試合の締めを棚橋に託す、そして最後は宮原「プロレスを最高に!」棚橋「愛してま~す!」で二人で締めくくった。

 第3試合終了後にはアブドーラ・ザ・ブッチャーの引退セレモニーが行われ、「吹けよ風、呼べよ嵐」のテーマ曲と共に、ディートンやアブ小によって車椅子で押されてブッチャーが登場する。

 マスコミ関係から記念品が贈呈されると「全日本プロレス中継」の歴代アナウンサーである徳光和夫氏、倉持隆夫氏、松永二三男氏も登場、そして試合を控えるマスカラス兄弟、初代タイガーマスクと新日本プロレスへ引き抜いた一人である新間寿氏、秋山、武藤敬司が登場すると、ブッチャーも思わず立ち上がってしまう。

 そして坂口征二、スタン・ハンセン、ドリー・ファンク・ジュニアも登場すると、長時間のフライトにドクターストップがかかり来場を断念したザ・デストロイヤーや、最強タッグではタッグを組んでエントリーした鈴木みのるからもビデオメッセージが送られ、最後はブッチャー自身が「ここにジャイアント馬場がいてくれたら完璧です・若い人たちに言いたい。自分の親が年取っても決して老人ホームにぶち込んで忘れるようなことだけはするな!いずれお前たちも年取ってそうなるんだから。ちゃんと親を大事にしろ!忘れるんじゃないぞ!」と呼びかけ、10カウントゴングが鳴らされ引退となった。

 

 最後は一部を除く出場選手が揃い、WWEのフロントで活躍しているジョニー・エース、リッキー・スティンボード、リック・フレアーがスクリーンに登場してビデオメッセージが送られ、最後は馬場さんへの追悼テンカウント、木原リングアナが馬場さんをコールした後で「王者の魂」が鳴らされ、客だしのテーマである「上を向いて歩こう」が流れる中大会は締めくくられた。


 天龍源一郎が実行委員を降板して、いろんなネガティブな話も出る中、いろいろケチがつく興行になるのではと懸念したが、猪木の来場が追い風になってから、終わってみれば素晴らしい興行に仕上がっていた。

 今回は猪木だけでない、新間氏や初代タイガー、川田、田上明、小橋建太、馳浩も駆けつけ、昭和のレジェンドから平成で活躍するレスラーが揃うなど、馬場さん興行の舞台で昭和と平成の融合を見られた感じがした。昭和のレスラー達も齢を取り、今年で平成も終わることから、このような興行が行われるのは最初で最後なのかもしれないし、この融合が馬場さんからのプレゼントなのかもしれない。

 また次の日からプロレスに新たなる1ページが刻まれるが、後を託すレスラー達がどんな歴史を刻んでいくのか、天国から馬場さんもしっかり見守って欲しい。