2025年 9月14日
9月も半ばになったわけだが、朝晩は涼しくなったとはいえ、昼間は蒸し暑い夏のままだ。今週は秋雨前線が少し通過して、雨のせいで気温が低くなったけれど、私の知っている、涼しげでしとしとと静かに降り続ける秋雨とはだいぶ違う。時折雷を鳴らし、梅雨末期の集中豪雨を思わせる雨が、降ったりやんだりを繰り返した。あまりにも一気に大雨が降り注いだせいで、都心では川が氾濫したところもあったそうだ。
連休とあって、道志川沿いのキャンプ場にもお客さんが多い。昼間は暑いので川で泳いで遊ぶのも普通の光景だけど、10年前とか20年前とかだったら、9月の半ばともなると、もう川で泳ぐ季節じゃなくなっていたように思う。
ススキも穂を出しおわり、稲穂もこうべを垂れて借り入れの時期を迎えている。見た感じ、今年はまあまあの豊作になったようだ。
そんな中、今日は篠原地区の防災訓練があった。やっぱり、今となっては私たちのような一般大衆の素人でも、気候変動の影響を肌で感じる事が増えた。夏の酷暑もそうだし、線状降水帯とかゲリラ豪雨なんて言葉が日常的に使われる世の中になり、山里に棲む身には、いつ何時、大雨で避難所に駆け込む事態に見舞われるか、誰にとっても他人事では無くなっている。
それでも、大雨は予測できる災害なだけ、まだマシかもしれない。地震になると、予測も無くいきなり来るからね。
防災訓練の場では、いろんな事柄が話された。興味深い、今までになかった進展もある。例えば、これからは災害が発生した時の、住民の安否確認にスマートフォンのラインのサービスを使おう、なんて呼びかけがあった。よほどの高齢者でもないかぎり、ある程度の年配の方々でもスマートフォンを持つことは普通になった。一昔前までは、こういった地元の地域全体の活動に、インターネットを活用する事は、どこか憚られる所があった。「そんな目新しいもの、高齢者には使い方も分からないし、高齢者を仲間外れにするつもりか」なんて反発も予想されたし、実際にあったしな。
でも、前述の通り、今では高齢者でも日常的にネット環境に繋がっている。住民全体を巻き込んでのインターネットによる仕組み作りも、これからはどんどん普通の事になっていくのだろう。
もう一つ、段ボール箱を使った簡易トイレの作成の実演もあった。災害時、電気が使えなくなると、水道が使えなくなり、汚水を処理する浄化槽も使えなくなる。そこでトイレも使えなくなると言う問題が出てくる。なので、段ボール箱で簡易トイレを作り、排泄物はビニール袋に入れて、そこに凝固剤を入れて固めて袋を縛り、災害が一段落したら、それらのビニール袋は燃えるゴミとして処理すると言う流れになっている。
まあ、必要な知識なのだとは思う。いざとなったら実際に使う事になるのかもしれない。ただ私は、以前も同様の事を書いたけれど、山里には他の道もあると思う。
停電時に合併浄化槽が使えなくなると言っても、合併浄化槽に使われる電力なんて。浄化槽内に空気をブクブクと送り込むブロアーに使う程度だろう。こんなのに使う電力なんて、せいぜい数十ワット程度だと思う。
じゃあ小型の太陽電池を使うなりして、合併浄化槽に使う電力だけでも、停電時でも使えるようにするのは、それほど難しい事ではないのではなかろうか。太陽電池では夜間では発電してくれないと思う人もいるかもしれないが、それなら昼間の内にバッテリーに蓄電する手もあるし、そもそも合併浄化槽のブロアーなら、昼間だけ空気を送り込んで、夜は空気の送り込みを停止しても、さほど浄化能力に変化はないんじゃなかろうか。
あとは、合併浄化槽にトイレから水を流すのに、停電時には水道が止まって水が使えなくなる点だけど、合併浄化槽は、汚水を浄化したあとの水を排水している。さすがに浄化が終わった水とは言っても、この水を飲用とか食器洗いとか風呂には使う気にはならないけれど、トイレの排水には使えると思う。かつては、上水とも下水とも異なる「中水道」という言葉も使われていた。そんな中水道の役割を、浄化の終わった水に担わせたらどうだろう。
そんなふうに仕組みを組み立てていったら、停電時でも普通に自宅でトイレが使える環境ができやしないか。
都会の真ん中ではこうもいかないが、各戸に合併浄化槽がある山里なら、そんなやり方もあると思う。
でもなあ、こういう事をいろんな人に言ってはいるけれど、いまいち反応がありません。それほど実現の難易度は高くはなさそうだし、いったん実現できれば、それはそれは災害時でも快適な環境が維持できる話だと思うんだけど。