ギンポのなかま
「ギンポ」というカテゴリーはたくさんの科を含むグループの総称ですが、ここでは実験所前で見られる〇〇ギンポと呼ばれる魚やその科に属する魚を掲載しております。
コケギンポ Neoclinus bryope (Jordan and Snyder, 1902)
2023年7月27日撮影(M.Y.さん提供) 水深2メートル
それほど個体数は多くないものの、サザエやオオヘビガイの貝殻、ニジギンポの観察用に設置している人工巣などに住んでいることがある。
ニジギンポ Petroscirtes breviceps (Valenciennes, 1836)
2024年9月4日撮影 水深2メートル
オスはサザエの貝殻やその他大きな貝の殻などに営巣するが、時に空き缶などの人工物にも営巣する。実験所前は観察用に人工巣を設置しているのでその周辺で見ることができる。雌もよく海藻のまわりに群れており、実験所前ではよく見かける魚である。
ヘビギンポ Enneapterygius etheostoma (Jordan and Snyder, 1902)
2025年9月19日撮影 水深0.5メートル
いつもいるイメージなので、写真をとっていなかったのですが、せっかくの機会なので撮影してきました。小型であまり目立たない魚ですが、カキ殻の間や岩場など浅い場所にいます。よくみると模様も色合いもきれいです。
イソギンポ Parablennius yatabei (Jordan and Snyder, 1900)
2025年9月19日撮影 水深0.5メートル
実験所前では時々見かける程度で、ゴロタ場を丹念に探さないと見つかりません。写真の個体は岩場の凹みに営巣中で、9月はじめに居を構えているのに気が付きました。写っている個体の後ろ側のキラキラしたものは眼ができている卵です。写真の個体は営巣中のためか、普段よりも色が暗いような気がします。
隠岐臨海実験所前で見られる(見たことがある)ものの、まだ写真が撮れていないもの
ギンポ Pholis nebulosa (Temminck and Schlegel, 1845)
ヒメギンポ Springerichthys bapturus (Jordan and Snyder, 1902)
ナベカ Omobranchus elegans (Steindachner, 1876)
ダイナンギンポ Dictyosoma temminckii Bleeker, 1853
オオカズナギ Zoarchias major Tomiyama, 1932