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sunshine city records

個展「別れのリハーサル」までの道のり

2025.09.18 10:46

「別れのリハーサル」までの道のり

時は、2024年10月 丁度翌年も個展をすると決めた頃です。
ここ数年、老若男女関係なく、立て続けに近しい人が亡くなりました。え?また?と言う位に次々届く訃報。それぞれの寿命を全うされたと思うのが正しいのでしょうが、どうしても、それだけではないモヤモヤとしたものも感じています。

自然な寿命を全うしてこの世から去ることは、どういうわけかとても難しいことになってしまっているのかもしれません。その反面、「死」というものがいずれくる、と言うことに対して蓋をして見ないようにしている側面もあるように思います。ずっと考えている必要などないのですが、それを人生の一部として心のどこかに留めておくと生き方や行動や思いが変わってくるのではないかと思うのです。

私は「別れのリハーサル」をどうしてもしたくなりました。

今できることで、大切だと思っていることを周りの人たちに伝えていく作業をしようと思ったのです。その一つとして、私がこの世からいなくなった、と仮定し、その時にしてもらいたいことを子ども達に託しました。


2025年9月某日

あれから約一年が経ちました。私は、今日一日存在を消しています。
部屋から子ども達の手によって作品のほとんどが運び出されました。
小さいものも含めたら300点位はあると思います。
一年前の私から、子ども達へ託したこととは、作品の中から自分が良いと
思うものをギャラリーに展示してほしい、と言うことでした。
子どもたちは、部屋にたくさんの絵があることや、展示していることは知っていますが
それ以上は何も知りません。
私自身 これまで やってみたい事は 全て わからないままにでも 飛び込んでやってきた経験 がとても良かったと感じていたので、何も知らない子ども達がギャラリーの展示を行うことは、彼らにも大きな一歩になるだろうと思ったのです。

2025年9月某日(子ども達展示の翌日)

翌日、私はギャラリーに向かいました。
前日どうなったかわからないので、道具や、いくつかの絵画は残してもらっていて
少なくとも追加はしなければならないかな、と思っていました。
ギャラリーの鍵を開け、電気をつけた瞬間、思わず私は声をあげました。
部屋に一体感があります。
何もかもがしっくりと落ち着いているのです。(少なくとも私にとっては)
ここで告白しますが、過去三回のギャラリーでの展示は私にとってとても苦しいものでした。展示はできていましたし、間違い、ではないのですが、一つ一つの作品への想いを伝え切れなかったような... どこか やり残した感のようなものがあり、また翌年チャレンジするという感じでした。
私が至らなかった場所に、子ども達はいとも簡単に到達し何もかもわかっているようでした。
帰ってから、ひとつひとつの作品について子どもたちに思いを話しました。
すると、「そうそう、〇〇な感じやね。これは。と言いながらやってたよ。」
と言います。全て同じ感覚だったのです。
親子だからでしょうか。(それだけでもないとも思います)
言葉で....と言うよりも人として生まれて

大切に思っているものや何かを、普段の生活の中から読み取ってもらえていると感じました。

いや、もしかしたら、逆に私に対してどうしたら良いかを示してくれたような気持ちにもなっています。まだまだ色々な感情が湧いてきそうですが......

タイトルはどうしよう?というと、「タイトルっているの?タイトルないと伝わらへんの?」と。とはいえ、作品を見る側としては大切なものでもあると思います。

今回は作品に対する「タイトル」と言うよりも「言葉」をyoutubeで映像にしました。

気になって下さった方は事前にみていただいても良いですし、後からでも良いです。是非youtubeをご覧ください。

最後に

私は生きてきました。そして、まだ生きています。いつかその命は消えると
思いますが、それまで、この素晴らしい出来事をスタートにもうしばらく生きていきます。
そんな思いを胸に個展が始まります。
是非お越しください。



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今まで当たり前にあったものが

一つ 二つ と消えていく

今まで近くにいた人が 一人 二人 と

会えない人になっていく

これから起こる出来事や出会う人に

希望もあるし喜びも感じるだろうけど

消えてなくなっていくものに対する

喪失感は心のどこかにいつもある

もし、私が突然いなくなったら

どうなるんだろう

自分がこの世からいなくなる時のことを

頻繁に考えるようになった

日々の暮らしにおいても...

この世界においても...

大したことはできないかもしれないけど

色んなこと全て 少しでも良い状態で

これからを生きる人たちに 引き継いでいくことが

残りの人生でやるべきことではなかろうか.....

別れのリハーサルを試みます

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岸本延子 絵画展 「別れのリハーサル」

2025年9月20日(土)〜10月1日(水)

12:00~18:00〈木 金 休廊〉

TriAngle Gallery

大阪府箕面市桜井2-10-5

阪急 桜井駅から徒歩約3分