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Marry Me

笠原メイに捧ぐ詩

2015.11.11 13:59

愛 に恋した男は、

一日中 飲まず食わずする程

愛 のことを夢中に書き続けていた

気がつけば彼のノートは

次第にノートからはみ出し始め、

机を 愛 で埋め尽くし、愛 は家を飛び出した

このまま彼がペンを動き続けていれば

いつかはインクが切れてしまうけど

でも、きっとその頃には

もう海に着いてるはずだと

胸を弾ませながら 書き続けた


愛 が国境を越えた頃、

 「 なにをしているんだ 」と

警察官に注意をされてしまう


彼は 愛 を書くのに夢中で

彼は 愛 を書き続けた


彼が 一途な想いで 愛 を書き続ける姿に

劣等感を抱いた警察官は

 「 お前はイカレてやがる、逮捕する 」と

言い放ち、左手に握ってたペンを奪われ

手錠をかけれ、白黒のパトカーに揺られて

遠ざかっていく後ろ姿を見て


 " もう少しで海に着いたのに… "と

愛 は思いました


笠原メイに捧ぐ詩

( 2015.11.11 )